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ある夏のれいむ一家 37KB 自業自得 自滅 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 現代 このssは、ほんの少しのうんしーと適当な設定で出来ています ・なんか設定におかしい部分があるって…? そういう細けぇ事はいいんだよ!って事でお願いします。 勿論細かいことで済まされないなら喜んで叱られますが。 では、ゆっくりしていってね!!! それはサンサンと太陽が照りつける、ある夏の暑い日の出来事。 ××県は湯逆(ゆさか)市内の公園にて。 小さな噴水が片隅に鎮座しているこの公園は今日も人々の憩いの場として親しまれている。 が、ここは自然が豊かな公園。勿論集まるのは人間だけとは限らない。 身を隠す場所も大量にあるが故に、集まるのはほんの少しの野良犬や野良猫、そして――― 「おちびちゃん!きょうもいっしょにみんなでゆっくりしようね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「れーみゅおにゃかしゅいちゃよ~…」 「きゃわいいれーみゅがだれきゃにあみゃあみゃもらえりゅようにいっちぇみりゅよ!!」 「じゃあまりしゃもてつだうんだじぇ! だれでもいいかりゃあみゃあみゃうばいとっちぇやりゅんだじぇ!!」 「ゆゆ~ん♪みんにゃゆっくちしちぇりゅにぇ!!きゃわいくちぇごめんにぇ!!」 野良ゆっくりだ。 平日ならば人も少ないこの公園は野良ゆっくりにとって絶好の住処である。 普通ここまで整った環境であれば野良ゆっくりであふれ返ると思われるが、そんなことはない。 馬鹿な野良は、餌を採りに行く際に下手を打って皆死んでしまうので適度に数が減るのだ。 おまけに何も考えずに公園を荒らしまわる馬鹿も、 人間が手を下すまでもなく縄張りを荒らされて怒った野良犬なんかに殺されるので景観が損われることも無い。 よって、ここには上手く立ち回り静かに生きる(比較的)善良な野良しか住んでいなかった。 その筈なのだが・・・ 「むーしゃむーしゃ、それなりー。 まったく!ぐずのまりさのせいでこんなものたべなきゃいけないよ!! こうえんさんはもっとしんぐるまざーのれいむにやさしくしてね!ぷんぷん!!」 「げっぷ。おなきゃいっぱいになっちゃよ! でもあみゃあみゃならもっちょたべれりゅかりゃだれきゃもっちぇきちぇにぇ!たくしゃんでいいよ!!」 「おちょーしゃん・・・じゃなくちぇあにょやくたたじゅがいけにゃいんだよ!! でもしゃいごにあみゃあみゃたべしゃしぇちぇくれたのはほめちぇあげちぇもいいよ!!」 「あんにゃぐじゅまりしゃのことはもういいのじぇ! おなきゃいっぱいになっちゃかりゃこれかりゃみんにゃでぴょんぴょんちてゆっくちしゅりゅのじぇ!!」 どこをどう見ても賢くも善良にも見えない、花壇の花を食い荒らす饅頭一家がひとつ。 成体れいむが一匹に赤れいむが三匹、そして赤まりさが一匹という構成だ。 飛び交う言葉の汚さとは裏腹にその体は野良にしては意外と綺麗である。 しかし一家全員。特に親らしき成体れいむが醜く膨れ上がっていた。 ロクに動きもせずに食っちゃ寝食っちゃ寝していればこうなるという見本のようだ。 それでも構わず、醜い体を揺らして赤ゆたちは跳ね回る。 「ゆっゆ~ん!おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるよぉ~!! さすがかわいいれいむのじまんのおちびちゃんだよぉ~!!!」 そして親れいむはそれを見てニヤニヤと笑っていた。 れいむ自身は微笑ましく笑っているつもりなのだろうが、傍から見れば気持ち悪い事この上ない。 心根の醜さが顔に表れているのだろうか。たったそれだけでせっかくの整った公園の光景が台無しだ。 「おっきなたてものしゃんにいちばんのりだじぇ!まりしゃのかちなんだじぇ!!」 「ゆふっ!ゆふっ!こんなにたくしゃんうんどーちたのはじめちぇだよ!!」 「もうしゅこしちたりゃまたごはんたべようにぇ!! しょのまえにおにゃかしゅかしぇるためにうんうんしゅるよ! きゃわいいきゃわいいれーみゅのしゅーぱーうんうんたいみゅはじまりゅよ!!ちゅっきりー!!!」 「ごはんのまえのうんうんはゆっきゅちできりゅにぇ! れーみゅもちーちーちたくなっちぇきちゃよ!ちゅっきりー!!!」 人が居ない公園を我が物顔で跳ね回る赤ゆっくり。 この公園の象徴とも言える噴水の前で排泄物を撒き散らしている。 人目が無いからといってやりたい放題だ。もっとも、あったらしないのかと言われても微妙な所だが。 「れーみゅちーちーちたかりゃまたぴょんぴょんできりゅよ!」 「まりしゃなんきゃもっちょいっぱいとべりゅんだじぇ!」 「れーみゅだっちぇもっちょぴょんぴょんできりゅよ!ゆっくちみちぇちぇにぇ!」 早速出すものを出して身軽になった赤ゆたちはそこら辺を跳ね回っている。 しかし、ただでさえ運動に慣れていない様子の赤ゆっくりが身軽さを持て余して跳ね回った場合どうなるのか? 答えは至極簡単。 「ゆっきゅち!ゆっきゅち!ゆ・・ゆっ!?ゆぶっ!!!」 「ゆっ?ちゅるっちぇ・・・ゆげっ!!」 「ゆ、ゆ、ゆ・・・おちりゅっ・・・ぎゅ!!!」 「ぴょーんぴょーん・・ゆっ?おしょらを―――ゆぴゃん!!」 踏み外して噴水へとダイビングだ。 慣れない体を目一杯使った結果、真っ直ぐ跳ねれずバランスを崩す。 噴水の淵で調子に乗って飛び跳ねていた赤ゆたちは、当然のようにあんよを滑らせて全員噴水の中に落ちてしまった。 「ゆっゆ~ん♪ゆ……お、お、お、おぢびぢゃぁぁぁ゛ぁ゛ん゛!!?ゆっぐりじでぇぇぇ゛ぇ゛!!!」 突然噴水に落ちて視界からなくなった我が子に、慌てふためき噴水に跳ね寄る親れいむ。 だがそんな事は関係が無いとばかりに、相も変わらず昼下がりの公園は静かで平和そのものだった。 ある夏のれいむ一家 「おちびちゃぁぁぁん!!ゆっくりじでぇぇぇぇ!!!」 急いで噴水の中を覗き込む親れいむ。赤ゆっくりたちは… 「ゆぴぃぃぃ!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!だれきゃたしゅけちぇぇ!!」 「・・・・・・」カリカリカリカリ 「ゆんやぁぁぁ!!かべしゃんどいちぇにぇ!れーみゅをだしちぇにぇ!!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・いぢゃいぃぃ・・・」 なんと生きていた。 壁に体当たりするもの。痛がって助けを呼ぶもの。黙って壁に対して歯を立てているものと様々だ。 ついでに打ち所が悪かったのだろうか、死にかけているものもいる。 幸運というべきか。水が溜まっていないおかげで何とか生き延びることができたようだ。 どうやらこの地域は最近日照りが続いていたので、断水の令が出されていたようだ。 噴水にまで水を回していられない、と言う事で真っ先に止められたのだそうな。 よって噴水の中に落ちても打ち所が悪くて怪我をすることはあれど、溶けて死ぬことは無いのである。 もっとも、ここに棲みつく野良ゆっくりであれば誰もが噴水が危険だということは知っている。 人気が全然無く、堂々と公園内を闊歩できるこの時間帯でも噴水周辺に誰もいないのはそのためだ。 この一家がこのような事態に陥ったのは、単に赤ゆっくりの危機意識の無さと親れいむの管理不足であろう。 そもそも何故この一家は噴水にのこのこ近づいたのだろうか? 実はこのれいむ一家。つい最近まではおうちである公園のダンボールハウスからほとんど出たことも無かった。 住処の確保から日々の食事までを、全てつがい兼父親のまりさに任せていたためである。 道端で転がっていたところをおちびちゃんが欲しいと言うまりさに誘われ、ひょいひょいついていったれいむ。 そこで待っていたのは、とことんまで堕落した日々であった。 まりさが苦労して作った雨風防げるシートをかぶせたおうちに居座り、ただ餌を貪るだけの毎日。 にんっしんっ中は 「れいむはかわいいあかちゃんをうむためにたくさんえいよーがいるんだよ!」と言って動かずに食べ続ける。 そしてしゅっさんっ後は 「かわいいおちびちゃんがおなかすかせてるでしょぉぉぉ!!? れいむはこそだてしなきゃいけないんだからゆっくりしないでたくさんごはんもってきてね!!」 と言って、おうたという名の雑音を響かせる以外のことを何もせずに餌を貪り排泄物を撒き散らした。 しかも排泄物の処理までまりさに任せで、少しでも不満があるならまりさを罵倒して溜飲を下げるという徹底ぶり。 赤ゆたちもすっかり父親であるまりさを『何でもしてくれる奴隷』としか見なくなってしまった。 当然まりさは全くゆっくりできない。普通なら逃げ出しているところだ。 が、念願のおちびちゃんは放っておけないし、それを盾にしてれいむはあれこれ要求してくる。 それに対して何もできないまりさは馬車馬のように働くしかなかった。 まあ、元はと言えばまりさの自業自得である。 恨むならこんなれいむを選んでしまったアマギられたかの如く見る目が無い己を恨むべきだろう。 さて、そんな生活を始めてから一ヶ月。とうとうまりさは過労で動けなくなって死んでしまった。 自分の体を食べさせて我が子を生き延びさせてくれと言う遺言を残して『さあおたべなさい』を敢行したのだ。 が、当然そんな遺言を餡子脳丸出しのれいむが聞くわけが無い。 たったの二日で子供たちと共に全て平らげてしまった。しかも半分以上は自分が食べた。 こうして哀れ、ゆん生を懸けたまりさの努力の成果の大半はれいむの腹に収まったのであった。 そして残ったのはでっぷりと膨れたしんぐるまざーの一家だけだ。 「どぼじでごはんがないのぉ゛ぉ゛!?あのやぐだだずぅぅぅ!!」 「まっちゃきゅ!あにょくしょまりちゃはやくにたたないにぇ!れーみゅおこっちぇりゅよ!!!」 「れーみゅおなきゃしゅいちゃよ!はやきゅもっちぇきちぇね!!ぴゅきゅー!!!」 「もうがまんできにゃいよ!まりしゃおしょとにとりにいくよ!!!」 「ゆわーい!おしょとにでりゅにょはじめちぇだよ!!」 食べるものも早々に無くなり見当違いの方向に罵声を飛ばしながら、 赤ゆっくりにとっては初めて。そして親れいむにとっては久しぶりに外へ出るのだった。 初めての外出に興奮を抑えきれずにはしゃぎまわる赤ゆたち。 しかし、今まで運動の経験も無いのに思うように跳ね回れるわけがない。 一方の親れいむはこの一ヶ月間の自堕落な生活によって、外の脅威について完全に忘れてしまったらしい。 本来外の事を何も知らない赤ゆに代わり警戒しなければならないはずのれいむがこの様だ。 このような事態に陥ってしまったのは当然であると言える。ぼせい(笑)ではこの辺が限界という事なのだろう。 元々つがいのまりさを自分が喰らった事も二日で忘れる餡子脳だ。覚えていないのも仕方ない。 そもそも、こんな能無しれいむがどうやって今まで生きてこられたのか?それは誰にも分からない。 親が異常なまでの過保護だったのか。まりさの様なゆっくりに寄生してきたのか。あるいは、その両方か。 いずれにせよ、もはやそんなことはどうでもいいことだろう。 肝心なのは赤ゆたちが今、死刑台の上でカウントダウンを食らっている様な状態だと言うことだ。 まりさが作った頑丈なおうちに篭りきりだったこの一家が気づくはずも無いだろうが、 実は昨日一日中ずっと弱い雨が降り続けていたのだ。 もっとも夜明け前には上がり、地面も正午にはほとんど乾いていたのだが。 よって、今朝には一般家庭の断水が解除。今日の午後六時には噴水も復活だ。 余談ではあるが、噴水には加工所特製の対ゆっくりフィルターが取り付けられている。 不思議饅頭数個分の餡子程度ならば詰まることも無いだろう。 ともあれ現在の時刻は午後三時半。赤ゆたちが噴水に流されて死ぬまで、あと二時間半。 ―――――――――― 「おぢびぢゃぁぁん!!だれがだずげであげでねぇぇ!!!」 刻一刻と我が子に死が近づいていることなどちっとも知らない親れいむ。 しかしそれでも噴水から出ることができない赤ゆたちを見て、助けなければという気にはなったようだ。 しかし、噴水周辺には人っ子一人通らない。 それもそのはず。動かない噴水を見たがる人間など、そうそういないだろう。 いたとしても明らかに野良ゆっくりとわかる汚い大声がする方に行きたがる物好きはいなかった。 自分で人を寄り付かない様にしているとはちっとも思わない親れいむ。自分が入って助ける気は全く無いらしい。 噴水の壁の高さは親れいむの目線もない。赤ゆっくりが居る内側でもれいむの全長程度である。 成体ゆっくりなら、全力で跳躍すればいくら運動能力がブービーのれいむ種でも十分な筈なのだが… おそらくは動きたくないのだろう。本当に子供を助けたいのだろうか? 「ゆぴぃぃぃ!まりしゃしゃまのまっちろなはがぁぁぁ!!!」 そうしている内に、無謀にも壁を掘ろうとしていた赤まりさの歯がボロボロになっていた。 「ゆひぃぃ!!もうむ~ちゃむ~ちゃできないんだじぇ!!だれきゃたしゅけりゅんだじぇ~!!!」 タイル張りされた噴水の壁に砂糖細工の歯が太刀打ちできるはずも無い。妥当な結果だろう。 「おぢびぃぢゃぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!!いやぁぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 そして悲惨な我が子の姿を見て叫ぶ親れいむ。 が、それでもれいむは全く動こうとしない。筋金入りの面倒臭がりだ。 「ゆ、ゆっくりしていってね。…どうしたの?あんまりみないれいむだね」 「ゆっくりしていってね。あとあんまりうるさくしないでね。にんげんさんにめをつけられちゃうわ」 そんな時、草陰から二匹のゆっくりがガサッと出てきた。 成体のまりさとありすだ。一定の距離をとって、なにやら親れいむを警戒しているようにも見える。 「ゆ!!いいところにきたよ!れいむたちをたすけてね!」 「…やっぱりこんなれいむしらないよ。きっとよそのゆっくりだね」 「ありすとまりさはこのこうえんにすんでるゆっくりなのよ。 おちびちゃんをたすけてっていってたけど、なにかこまってるの?」 二匹はこの公園に住むゆっくりだった。 どうやら噴水近くで騒ぎ立てる見慣れないれいむを見かねて、恐る恐る接触を図ってきたようだ。 「そんなのどうでもいいからかわいいれいむのおちびちゃんをたすけてね!!」 「おちびちゃん…?どこにいるの?」 「このおっきなたてものさんのなかだよぉぉぉ!!」 れいむの言葉を聞いて二匹は考え込む。 れいむの目線は噴水に。そしてそこから聞こえるのは赤ゆっくりが泣き叫ぶ声。 「たてものさん・・・ふんすいさんのことかしら?…なんでふんすいさんなんかにちかづいたの!?」 「そうだよ!ふんすいさんはおちるとゆっくりできないからちかづいちゃだめっていわれなかったの!?」 いっせいにれいむに対して怒鳴る二匹。それもそのはず。 まりさの言うとおりこの公園に住む野良の中では、噴水に近づくなと言うのはもはや常識だったのだから。 そんなことも知らずにむざむざと我が子を危ない目に遭わせた親れいむに二匹は怒りを露わにした。 「そんなのしらないよ!!いいからさっさとおちびちゃんをたすけてね! はやくしないとれいむがせいっさいっするよ!!!」 しかし、れいむは二匹の説教を全く聞かずに一方的な要求を突きつける。 残念ながら、そんなれいむに返ってくるのは冷たいだけ視線だった。 「…そんなにだいじなおちびちゃんなら、なんでれいむがたすけにいかないの?」 「れいむがちゃんとみてなかったからおちびちゃんはふんすいさんのなかにおちちゃったんでしょ? じゃあれいむがまずたすけようとがんばってみるのがとかいはじゃないのかしら」 まりさとありすの言うことはもっともである。 だが、きっと今まで平和に暮らしていたのだろう。この二匹は少し解っていなかった。 ゲスの自分勝手な思考と、でいぶの餡子脳の恐ろしさを… 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉ!?でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!! がわいぞうなでいぶにやさしくするのはとうぜんでじょぉ!?いいがらざっざどじろぉぉぉ!!!」 「「ゆ゛っ!!?」」 予想通り、まりさとありすの正論はあっさりと切って捨てられた。 ここまで言えば解ってくれるだろうと思っていた二匹にとっては思わぬ誤算だ。 「しんぐるまざーって…たしかにかわいそうだとおもうけどそれとこれとはかんけいないでしょ?」 「それにきいたことにちゃんとこたえないなんてとかいはじゃないわ!!」 「いいがらさっさどだずけろぉぉぉ!ぐずはでいぶがやっつけるよぉぉ!!」 「「・・・・・・」」 黙り込む二匹。ようやく『何を言っても無駄』ということに気がついたのだろうか。 少しれいむから視線を逸らして小声で話し始めた。 「ねぇ、どうしよう。たぶんあのれいむげすだよ。ゆっくりできないよ…」 「でもこまってるのはほんとみたいよ。れいむはともかくおちびちゃんをほっとくのはとかいはじゃないわ…」 「じゃあとりあえず…ごにょごにょ」 「…そうね。そうしましょう」 「なにこそこそしゃべってるの!?なんだかれいむがゆっくりできないからやめてね!! それからはやくおちびちゃんたすけてね!!それがおわったられいむにもやさしくしてね!!」 イライラしながら二匹を見るれいむ。 一方赤ゆは「だ・・だれきゃ・・・たしゅけちぇよぉ・・・」順調にヤバくなっていた。 「うん、きめたよ!またせたねれいむ!!」 「ゆっ?やっとおわったの?じゃあゆっくりしないでさっさとおちびちゃんたすけてね!!!」 どうやら話し合いが終わったらしく、れいむの方に向き直る。そして… 「ご、ごめんね!ちょっとまりさたちだけじゃたすけるのはむずかしいからほかのゆっくりをよんでくるよ!」 「そうなの!まりさができるだけゆっくりしないでちかくにいるほかのゆっくりもつれてくるから!!」 そう言って、急いで振り返ってまりさが跳ねていった。ありすはそれを見送っている。 「な、なにいってるの・・・?」 親れいむは呆然としながらまりさの背中を見ている。 遠ざかるまりさの後ろ姿を呆然と見つめながら、でいぶの灰色の餡子脳は高速で動き出した。 どうしてしんぐるまざーのれいむをいますぐたすけてくれないの? ↓ まりさがなにかいってどこかにいったよ!・・・まさかにげたの!? ↓ こんなにかわいそうなれいむやおちびちゃんをたすけないなんて・・・ぜったいにゆるさないよ!!! 驚くべき思考展開である。並のゆっくりではこうはいかないだろう。 しんぐるまざーでいぶの餡子脳とゲスの身勝手さが生み出した奇跡の結論とも言える。 そして親れいむは少しうつむいた後、膨れた体を揺すって 「で…でいぶにやざじぐじないげずはじねぇ!!」 「ゆ゛っ!!!?」 思いっきりありすに向かって体当たりした。 「ゆ゛っ!ゆ゛っ!ゆ゛っ!!!・・・ゆ・・ゆっぐ・・・」 跳ね飛ばされたありすは少し転がって、地面に倒れこむ。 「あ、ありす!だいじょうぶ!!?どぼじでごんなひどいごどずるのぉぉぉ!!」 まりさが急いでありすの元に引き返して来た。いきなり仲間を攻撃されてご立腹だ。 「うるざいよ!!でいぶをみすてようとしたげすはでいぶがせいっさいっしてやるんだよ!!」 「なにいってるの!まりさたちは…」 「だまってね!こんなにかわいそうなおちびちゃんをほうっておくようなゆっくりのいうことなんてきかないよ!」 「ちゃんといってることきいてたの!?おちびちゃんたちはあとで…」 「もういいよ!げすはさっさとせいっさいっしてれいむはほかにたすけてくれるゆっくりをさがすよ! うそつきありすもさっさとにげるげすまりさもゆっくりせずにしんでね!!」 「・・・・・・」 「なにだまってるの?…ゆふふん、もしかしてはんっせいっしたの? もしれいむたちにいしゃりょうとしてあまあまたくさんくれるっていうならゆるしてあげてもいいよ!!」 「・・・ゆっ・・・ね・・・」 「ゆん?ぼさっとしないでね!ぐずはきらいだよ! あっ!ついでにかわいいれいむたちのどれいにしてあげてもいいよ!いっしょうけんめいつくしてね!!」 「ゆっくりせずにしぬのはおまえだぁぁぁぁ!!!」 「ゆ゛げっ!!!!?」 調子に乗って笑っていたれいむが、突然まりさに体当たりを食らって吹っ飛んだ。 「ぎゅっ、げっ、ゆげぇ!!!な゛・・・なに゛ずるのぉ゛・・・?」 れいむが吹っ飛ばされた先は・・・ 「おかーしゃん!たしゅけにきちぇくれたにょ?」 「まりしゃのはがゆっくちできなくなっちゃよ・・・なんとかちてぇ・・・」 「はやきゅかべしゃんなんとかしちぇれーみゅをたしゅけちぇね!!」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っくちでき・・・にゃ・・い・・・」 我が子の傍。つまり噴水の中だった。赤ゆっくりたちと数十分ぶりの再会である。 赤ゆたちは自分を助けに来てくれたと思っているが、親れいむはそれどころではない。 慌ててどうなっているのか考えているところを、のっそりと野良まりさが上から覗き込んだ。 「ふん!げすでいぶはそこにいるのがおにあいだよ!」 「いきなりなにするの!?はやくたすけてね!!」 「たすけてあげるっていったのにころそうとしたのはそっちでしょ! そんなげすゆっくりも、そのこどもも、もうたすけてあげないよ!そこでそのままのたれじんでね!」 「わけわかんないこといわないでね!!にげたのはそっちでしょ!?」 「だからきいてないっていってるんだよ!わけわかんないのはそっちだよ、ばか!! まりさはほかのゆっくりをよぶっていったんだよ!! それをにげたとかいってまりさたちをころそうとするなんてなんなの?ばかなの!?しぬの!!?」 「ゆっ・・・ゆぐぅ・・でいぶは・・・でいぶは・・・」 完全に言い負かされたれいむ。ぐうの音も出ない。 れいむが知る由もないが基本的に公園に住む野良ゆっくりは皆、助け合いの精神で生きている。 賢い者だけが残ったここのゆっくりは、できるだけ外の物に頼らず暮らしていく事に決めたそうな。 物乞いであれ何であれ人間に関わらずに、草や虫だけを食べて目立たないようにひっそりと生きる公園ゆっくり達。 そして狭い世界で生きてゆく代わりに、同じ場所に住む仲間であれば困った時には助け合うのが決まりであった。 町の中だというのに一つの理想的な群れができていた貴重な例である。 れいむ一家が食べていたごはんにも、あまりにもやつれたまりさを哀れに思った他のゆっくりの差入れが混じっている。 もっとも外に出なかったれいむ達がそれに気づくわけも無く、他のゆっくりにれいむ達の存在が気づかれる訳もない。 一ヶ月という長い期間を公園で過ごしていても、よそから見ればれいむも赤ゆっくりも余所者同然だ。 そして結びつきが強いが故に、和を乱すものや自分勝手なゲスは許さない。 ましてや仲間を傷つける余所者など、彼らにとってはその場で死刑判決を受けてもおかしくない悪党だ。 普通ならゲスゆっくりだと確認した時点で関わらないのだがおちびちゃんを不憫に思ったのか、 それでも積極的に助けようとしたありすとまりさは心優しいゆっくりだったのだろう。 「もうれいむもこどももどうなろうがしらないよ! ほかのゆっくりにもぜったいにたすけないようにいっておくからわめかないでね!!」 が、愚かなれいむは勝手な思い込みで助けの糸を自ら断ち切った。 もしもしっかりと礼を言って助けを待っていたならばどうなっていただろうか。 今頃はおちびちゃんも助かり、もしかしたらこの公園に住むゆっくりとして仲間に入れてもらえたのかもしれない。 「ぞんなぁ!たずげでね!!でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!! あまあまはもういらないからとりあえずたすけてね!!どっかいかないでよぉぉぉ゛ぉ゛!!!」 「さわぐなっていってるでしょ!あんまりうるさいとせいさいするよ!!! もしありすがしんでたらみんなでいしでもなげてるところだよ!ころさないだけありがたくおもってね!!!」 「ゆぅぅぅ゛ぅ゛…」 「ゆんやぁぁぁぁ!どおちてたしゅけちぇくれないにょぉぉぉ!!?」 「いいきゃらげしゅまりしゃはしゃっしゃとれーみゅをここからだしちぇね!!」 「しょーだよ!!はやくしないとしぇーしゃいしゅりゅよ!!」 「…やっぱりげすのこどもはげすだね。たすけなくてよかったよ。 それじゃゆっくりしんでいってね!!!」 まあそれを考えるのも、もはや無駄なことである。 何をどう言おうと残った結果は一番にして確実な助けが無くなったという事だけ。 れいむ一家をゴミを見るような目で一瞥した後、まりさは去っていった。 「ありす!だいじょうぶ?やっぱりあんなげすに、はなしかけないようがよかったね…」 「い、いたいけどだいじょうぶよ。まさかげすゆっくりがあんないなかものだとはおもわなかったわ… これからはきをつけましょう。うぅ…いたくてゆっくりできない…」 二匹はあれこれと話しながらこの場を離れてゆく。 その姿をれいむ達が見ることはできない。助けを呼べども戻ってくる気配もない。 まりさの言う通りもうここには誰も近づかないだろう。 純粋な善意に対して、振り払うどころか唾を吐きつけるような真似をしたのだから当たり前なのだが。 「もうやぢゃおうちきゃえりちゃいよぉぉぉ!!!」 「ゆんやぁぁぁぁ!!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」 「まりしゃしゃまをゆっくちしゃしぇないげしゅはちぬんだじぇ!!しょれとあみゃあみゃよこしぇ!!」 「・・・だ・・れ・・・きゃ・・・・・・」 「おぢびぢゃん!?ばでぃざもどってきてね!!おちびちゃんをはやくゆっくりさせてね!! はやくしないと…ゆ゛ぁぁぁぁ゛ぁ゛!!!はやぐゆっぐりさせろぉぉ!ぐぞばでぃざぁぁぁ!!」 どれだけ叫ぼうとも、周囲からは嘲笑の声すらも起こらない。 それどころか飛び出す罵声によって、遠くで様子を見ていた他の公園ゆっくりからの印象はますます悪くなる。 「・・・やっぱりだめだね。あんなのたすけたらここがむちゃくちゃになっちゃうよ」 「そうだね。まりさたちもあんなのにからまれるなんてゆっくりできなくてかわいそうだよ」 「あとでいたわってあげようねー。でもあいつらどうやってここまでこれたんだろうね?わからないよー…」 「むきゅ、いままでみたことなかったしうわさにはきいてたけど、げすってほんとにゆっくりできないのね。 またひとつおべんきょうになったわ・・・これからはなにがあってもかかわらないようにしましょうね」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」」 そしてたった今、救助が来る可能性が完全にゼロになったようだ。 「「「ゆっくちしゃしぇちぇよぉぉぉぉ!!!」」」 それでも刻一刻と時間は過ぎていく。れいむ一家が溺死するまで、あと二時間。 ―――――――――― そして家族仲良く噴水に閉じ込められてから約一時間が経った。 「ゆぜー・・ゆぜー・・・あぢゅいぃ・・・」 「どおぢで…?だれきゃきゃわいしょうなれーみゅをたしゅけちぇよぉ…」 「まりしゃしゃまはゆっくちしたいんだじぇ…だれでもいいかりゃここかりゃだしゅんだじぇ…」 れいむ一家は順調に衰弱している。 「おそとにだしてっ!ぶっ!!ゆべぇ!!」 一応保護者の親れいむはと言うと、壁に体当たりして跳ね返され、見事な顔面着地を決めていた。 「いだいぃぃ゛ぃ゛!!!…ぼうだべ。でいぶづがれだよ…」 親れいむの全身は傷だらけになっていて醜い体に拍車がかかっている。 「…かべざんはやぐどいてね!でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!!!」 挙句の果てに壁に向かって罵倒し始めた。傍から見れば頭が心配になる光景だ。 一家はあの野良まりさが居なくなってから、まあ、それなりに脱出の努力をしていた。 最初の方は、出せ、助けろ、と罵声交じりの懇願を大きな声で繰り返していた。 しかし大声に耐えかねた公園のゆっくり達からだろう。石が噴水の中に一斉投擲され、黙らざるを得なくなった。 次に親れいむが自分だけでもまずはここから出ようと、跳ねて脱出を試みた。 が、しかし。悲しいかな、醜く膨れ上がったれいむは自分の全長程度すら跳ね上がれなかった。 普通なら楽々とは言えないもののなんとか出ることはできるのに、堕落した生活を送った結果がこれである。 今思えば親れいむが何も考えずに、すぐに噴水に飛び込まなかったのは正解だと言えよう。 まあれいむ自身はそこまで深く考えてなかっただろうし、結局こうなってしまったので全く意味は無かったのだが。 とにかく、根気の欠片も無いでいぶである親れいむはたった数回の挑戦でもう満身創痍になっていた。 「どぼじでかわいいでいぶがごんなめにぃ・・・」 できる事といえば噴水の中にある小さな影をなんとか見つけて休むことだけである。 いくられいむ達が嘆こうが、夏の暑い日差しはどんどんれいむ達の体力を奪っていく。 高温高熱は、饅頭にとっては水に並ぶ天敵だ。ましてや弱った赤ゆにとっては尚更キツイ。 「おか・・しゃ・・・もっちょ・・・ゆっきゅち・・ちた・・か・・・っちゃ・・・よ・・・」 「おぢびぢゃあぁ゛ぁ゛ん!!ゆっぐりしぢゃだめぇぇぇ!!!ゆっぐりじでよぉぉぉ゛ぉ゛!!!」 そしてとうとう、打ち所が悪く最も弱っていた赤れいむが今まさに息を引き取ろうとしていた。 親れいむも錯乱してもう何を言ってるのか分からない状態だ。 「れ、れーみゅちなないでぇ!」 「おねーしゃん!もっちょがんばっちぇね!」 「れーみゅ!ちんじゃったられーみゅのはをまりしゃにちょーらいにぇ!!」 「「どぼぢでじょんなひどいこちょいうにょぉぉぉ!!?」」 「もう・・だ・・・みぇ・・・」 「おぉぢぃびぃぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!」 「誰だようっせーな。叫んでんじゃねーよ、暑苦しいんだよ・・・」 突然、叫ぶ一家に覆いかぶさるように影ができる。 見上げてみると、一人の少年が疎ましげにれいむたちを覗き込んでいた。 制服姿でカバンを背負っている所を見ると、どうやら学校帰りらしい。 「んー?ゆっくりか。っていうかデブッ!!」 「ゆっ!しつれいなこといわないでね!れいむおでぶじゃないよ!!」 出会い頭の辛辣な発言に、思わずムッとして言い返す親れいむ。 「いやいや、間違いなくデブいだろ。見るからにデブいだろ。でいぶなだけに。 あっ、でいぶってそういうことか?」 「う゛う゛う゛う゛う゛!!!でぶっでいうなぁぁぁぁ!!!」 ケラケラ笑う少年を見て、膨れた体を震わせて悔しがるれいむ。 何をしても醜いものだ。が、そんな様子を見て少年は少しスッキリしたらしい。 「で、こんなところで何してんの?噴水なんかで遊んでたら危ないぞ。 しかもなんかチビ死にかけてるけど、もしかしてそういう趣味か」 満足ついでに聞いてみる。この少年も相当暇なのだろうか。もしくは数少ない物好きか。 「そうだ、おちびちゃん!!おいくそじじい!れいむたちをたすけてね!!」 「れーみゅたちはきゃわいしょうにゃんだよ!」 「あとまりしゃしゃまのはをもとにもどしゅんだじぇ!!」 チャンスとばかりに命乞い(?)をする一家。事実、これを逃せばもう後は無いだろう。 「・・・?んー、まあよく分からんけど、とりあえず話してみな。聞くだけは聞いてやるよ」 ~饅頭説明中~ 「なるほど。つまり運悪くここに落ちた所を、ゲスが見捨てたせいでチビが死にそうだと」 「そうだよ!さっさとしてね!もうゆっくりしちゃいそうなんだよ!!」 要領を得ない説明をすること数分、ようやく現状を伝えきった親れいむ。 所々自分にとって都合がいいように脚色しているのはご愛嬌だ。 先ほどから死にかけの赤れいむはまだ痙攣している。死ぬ死ぬと言いながら存外にしぶとい。 「ふむ・・・なら、これをやろう」 そう言って少年がカバンから取り出したのは、指で摘める程度の小さなプラスチック容器。 いわゆるポーションタイプのそれを剥がし開けて、弱った赤れいむの上で傾けた。中から透明な液体が流れ落ちる。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆっ!?」 「お、おちびちゃん?おちびちゃんになにしたの?」 「まあ見てろって」 流れ落ちた液体はそのまま赤れいむの口に入り、味わうように租借され、飲み込まれた。 「ゆっ・・ゆっ・・・ち、ち、ち、ちあわちぇー!!!」 「ゆっ!?おちびちゃんとってもげんきになったよぉぉぉ!!ゆっくりしていってね!!」 「れーむふっかちゅっしちゃよ!!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」 「おー、ガムシロでも元気になるもんだなあ。流石ゆっくりだ」 「どうなっちぇるにょ?もしかしちぇしょれあみゃあみゃしゃん?」 「まりしゃしゃまにもちょーらいにぇ!ちょーらいにぇ!!!」 少年が与えたのはファミレスなんかに置いてあるガムシロップだった。 量にすればほんの少しだが、赤れいむにはそれで十分だったようだ。 元気を取り戻した赤れいむは今まで数えるほどしか味わったことの無い幸せに浸っている。 ほかの一家も喜ぶやら、急に復活してしあわせーっ状態になっているれいむを羨ましがるやら、様々だ。 「なきゃなきゃやくにたちゅじじいだにぇ!!」 「しょうだにぇ!!!とくべちゅにきゃわいいれーみゅがかんしゃちてあげちぇもいいよ!! 「ハッハッハ、そりゃどうも」 「ちゅぎはまりしゃしゃまのはをなおしゅんだじぇ!!あとあまあまちょーらいにぇ!!」 「いやー、悪いな。今手持ちそれしか無いんだわ。別に死にそうでもないんだから我慢してな」 「ゆがーん!やぢゃやぢゃ!!やきゅにたたにゃいくしょじじいはゆっくちちないでちにぇ!!」 「ハッハッハッハッハッ」 聞いていれば相当な罵声を浴びせられているのに、少年の表情は穏やかなままだった。 何をするわけでもなく笑って返答している。そんな少年の様子に、段々図に乗り始める饅頭一家。 「まったきゅ!ちょっとほめりゅとしゅぐちょーしにのりゅからじじいはいやだにぇ!!」 「いやいや、お前達ほどじゃないぞー」 「でみょれーみゅをたしゅけちぇくれたのはじじちゅだきゃらおれいにどれいにしちぇあげちぇもいいよ!!」 「そりゃ光栄だなあ。後ろ向きに考えとくよ」 流れるような少年の受け答え。 「じゃあさっそくここかられいむたちをだしてね!! そのあとはここにすんでるげすどもをせいっさいっしたあとじじいのおうちでかわれてあげるよ!!」 「あ、それはお断りします」 「かんげきちてちーちーもらしゅんじゃ・・・え?」 なので拒否の言葉もまた、即答だった。 呆然としたまま親れいむはもう一度繰り返す。 「よくきこえなかったよ?れいむたちはじじいにかわれてあげるっていってるんだよ?」 「ああ、ちゃんと聞こえてるよ。だからお断りっていっただろ?絶対に嫌だって言ったんだよ」 数秒、時が止まる。 「どぼじでぇぇぇ!?でいぶたちがどれいにしてあげるっていってるんだよぉぉぉ!!」 「れーみゅたちのめーれーをことわりゅなんちぇしちゅれいなどりぇいだにぇ!ぴゅんぴゅん!」 「ふじゃけたこちょいっちぇりゅとぴゅきゅーしゅりゅんだじぇ!!ぴゅきゅー!!」 「ゆわぁぁぁ、まりちゃかっきょいいよ!じじいはこわきゅちぇもちーちーもらちゃにゃいでにぇ!!」 そして一斉に騒ぎ立てる饅頭一家。この期に及んで己の立場が分かってないところが滑稽である。 「いやー。言っとくけど俺、お前らなんかに何言われても別に堪えないよ? もうすぐ死んじゃう負け犬…もとい負け饅頭がいくら吼えたって気にしないし」 「どういうこと?れいむたちまだまだげんきだよ!」 「れーみゅももうふっかちゅっちたんだよ!ばーきゃばーきゃ!!げらげらげら!!!」 尚も赤ゆっくりたちは憎たらしい口調で挑発してくるが、少年は鼻で笑って受け流す。 「あぁ馬鹿だからわかんないのか・・・ま、ついでだし教えといてあげよう。 いいかー。今日、お日様が沈み始める頃に、ここは水が一杯になって、お前達は溶けて死にます」 「「「「「・・・・・・ゆ゛っ?」」」」」 「だから、俺が引き上げないとお前らは近いうち溶けて死ぬんだって。 そんでもって俺はお前らを絶対に助けないから、死ぬことは確定してるわけ。理解したか?」 いたって気楽に少年は告げる。どことなく楽しそうだ。 「しょ、しょんにゃわけにゃいよ!!もうちょっとましにゃうそついてにぇ!!」 「まあ信じる信じないは勝手だけどな。お前らがいるところ見回してみろよ。 そこら辺湿ったり水溜り出来てたりしないか?それこそ元々水が溜まってるって証拠だ」 「ゆっ…?あっちには…おみじゅしゃん。むきょうは…おみじゅしゃん!?」 「ゆあぁぁ、ほんちょだ!にゃんでぇぇぇ!?」 「水が出始めたらお前らなんてあっという間に溺死するぞー。溶けて死ぬのとどっちが早いかな?」 親れいむの目線辺りの壁をコツコツ叩きながら少年は笑った。 ちなみに湿っているのは昨日の雨が残っているからである。 たとえそうであってもそれが一家にわかる訳が無いので、このまま少年は押し通すつもりのようだが。 「ぞ、ぞんなのじらないよぉぉぉ!どぼじでぞんなひどいごどずるのぉぉぉ!!?」 「それは今朝、断水が解除されたからだよ。まあ噴水が何かも知らないお前らにわかるわけないけど」 「おみじゅしゃんはゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!はやきゅたしゅけりょくしょじじぃぃぃぃ!!!」 「だから嫌だって。聞いてなかったの?馬鹿なの?死ぬの?いや、問われるまでもなく死ぬのか」 「おねーしゃんはたしゅけたのににゃんでここからだちてくれにゃいにょぉぉぉぉ!!?」 「しょーだじぇ!れーみゅをたしゅけたんだかりゃせめてまりしゃしゃまだけでもたしゅけりゅのじぇ!!」 「「「どぼぢぢぇじょんなこちょいうにょぉぉぉぉ!!?」」」 「うるしゃいんだじぇ!まりしゃしゃまはもっちょゆっくちしゅるしめいがあるのじぇ!!」 思わぬ裏切りに決裂する姉妹仲。相も変わらず少年は楽しそうだ。 「こんな状況で喧嘩とは余裕だなぁ。 それはともかく、なんでかと言われると・・・まあ面倒臭いからかねぇ」 「めんどくしゃい?どういうことにゃにょ?」 「いいか?無い知恵絞って良く考えてみろよ。 別にお前らの話を聞いても暇が潰れるだけで俺は特に損しない。 余ったガムシロ一個あげても、俺のカバンが少し空くだけでどうってことはない。 でも、ここでお前らを助けたらどうなる? 断じて飼う気なんて無いのに付きまとわれて、最悪潰した後の片付けをしなきゃならない。 そういうの面倒臭いだろ?だから遊ぶだけ遊んで放っておこうって最初から思ってたわけ。 つまらない一日にほど良い刺激が欲しかったのさ。そういう年頃なんだよ。わかる?」 「・・・・・・じゃ、じゃあれいむたちは」 「ぬか喜びご苦労様。助かったと勘違いして喜ぶお前らの滑稽な姿はとってもゆっくりできたよ!ありがとな!!」 ここに来て少年の表情はこれまでで一番の笑顔になる。 が、その笑顔は饅頭一家にとって全くゆっくりできないものだった。 「じじ・・・にんげんざん!おねがいじまず!!でいぶをだずげでぐだざい!!」 「何が何でも嫌だ。だって助けたら絶対調子に乗ってまた『れいむをかえ!くそじじい!』とか言うじゃん」 「いいばぜんがらおね゛がいじばず!でいぶたちいいごでずがら!いぎでるだげでじゅうぶんでずぅぅ!!」 「だからお前らの餡子脳なんて信用できないんだって。第一飼うならこの辺の野良拾ったほうがなんぼかマシだし」 「ゆぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!まだじにだぐないぃぃぃ゛ぃ゛!!!」 親れいむはショックのあまり、その場を転がりだした。醜く膨れた身体が揺れる揺れる。 「ゆきぃぃぃ!!きょれならちんだほうがまだよかっちゃよぉぉぉ!!!」 「おいおい、そんなこと言うなよ。家族と過ごせる時間を延ばしてやったんだからありがたく思わないと」 「くしょどれいはまりしゃだけでも・・・」 「まだ言ってるのか?だからお断りだって。特に頭が悪くて歯がボロボロの汚いゲスまりさだけは絶対ヤダ」 「ゆうぅぅ゛ぅ゛!!ばでぃぢゃぢゃまははがなくちぇもかっこいいんだじぇ!!きちゃにゃくないんだじぇぇ゛!!」 「そりゃ気のせいだ。世の中で格好良さの格付けしたら確実にお前は下から数えた方が早いよ。だって気持ち悪いし」 「ゆぴぃぃぃぃ!!きゃわいいれーみゅがにゃんでこんにゃめにぃぃぃ!!!」 「はいはい、可愛い可愛い。ついでにその臭い口閉じて黙って死んでくれればも~っと可愛い」 「もうどりぇいなんちぇいいましぇんかりゃたしゅけちぇくだしゃい!しょれとしょのあとかっちぇくだしゃい!! ひとりじゃゆっくちできないんでしゅ!このままじゃこじになっちゃうんでしゅ!れーみゅかわいしょうでしょ!?」 「心配するなって。ここで死ねば家族一緒に地獄に行けるから!独りじゃないぞ、良かったな!!」 「「「「ゆ・・ゆ・・・ゆんやぁぁぁぁぁ!!!!」」」」 一通り男との会話が終わった饅頭一家は、一匹残らず歯を食いしばって涙を流していた。 未だに確実に来るであろう死を認められないのだろうか。 もみ上げをピコピコさせたりと一応抵抗のようなものはしているがどれも全く力が篭っておらず、そして意味も無い。 少年はそんな一家を見ながら声を上げて笑った後、もう飽きたとでも言わんばかりに陽が出ている方向を向いた。 「さってと。ちょっと暗くなってきたか。六時まで…あと五分ってところだな」 その言葉を聞いてビクッとする饅頭一家。言葉の意味は判らずとも少年の雰囲気で終わりが近いと感じたようだ。 「じゃあでいぶ一家の諸君。精々あと少しのゆん生を謳歌しろよ!娯楽の提供ご苦労様!!」 最期に一家を見下ろし、鼻で笑って少年は去っていった。 五 「もうやじゃ…おうちきゃえりちゃいよぉ…」 「どぼぢちぇこんにゃめにあうんだじぇ…まりしゃしゃまはとっちぇもゆっくちちてりゅにょに…」 「だれきゃにゃんとかちてにぇ…きゃわいいれーみゅをゆっくちしゃしぇちぇにぇ…」 「ゆぅぅぅ゛ぅ゛!れーみゅをゆっくちしゃしぇれないやくたたじゅはみんなちにぇ!!」 尚も諦めずに助けを呼ぶゆっくりもいたが、何の反応も無い。 四 「ゆあぁぁ゛ぁ゛!!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃいぃぃぃ!!!」 「こんにゃことになったにょもじぇんぶおかーしゃんにょしぇいだよ!!」 「おぢびぢゃんなにいっでるのぉぉぉ!!?おがーざんはがんばっで…」 「だまっちぇにぇ!!れーみゅたちをゆっくちしゃしぇれにゃいくしょおやはちにぇ!!」 過度のストレスからか、とうとう内輪揉めを始めた。ゲスの思考の行く末としては別におかしくないが。 三 「くやちかっちゃらまりしゃしゃまをここかりゃだしちぇみりゅんだじぇ!!」 「どーしぇできないんでちょ?おぉむにょーむにょー!!」 「ゆぐっ…ぐぐぐ…あんなにやざじぐじでやっだのに… ぼうゆるざないよ!!おばえらぜんいんごろじでやる!!」 「ゆっくちごろしのげしゅはゆっくちできにゃいんだよ! しょんなこちょもわしゅれたにょ?ばかにゃにょ?ちにゅにょ?」 「うるざいよ!おばえらざえいなげればいまごろおうぢでゆっぐりでぎるはずだったんだよ!! でいぶをばがにずるくそちびはじね!!ゆっぐりせずにじねぇぇ!!!」 そして親れいむが逆上した。どうやら自分の中で都合がいいように色々と記憶を改竄しているようだが。 二 「うろぢょろずるなぁぁぁ!!ぞごでじっどじでろ!づぶじでやる!!」 「のりょまなでいびゅにちゅぶしゃれるわけにゃいでちょ?にゃにいっちぇるにょ?」 「おみゃえみちゃいにゃでびゅなんかこわくにゃいんだじぇ!ゆっゆっゆっゆっ!!!」 「しょーだよ!!くやちかっちゃら『ボスッ!!』ゆ…? ゆぴぃぃぃ!いちゃいぃぃぃ!!でいびゅのちゅぶりゃなおめめがぁぁぁ!!!」 「れ、れーみゅ!?にゃんでいししゃんがおしょらをとんでくりゅにょぉ!?ゆっくちできにゃいぃぃぃ!!」 おそらく野良ゆっくりからであろう、何処からともなく投擲された石が赤れいむの目に見事に突き刺さった。 「にんげんさんにうそつくゆっくりはしね!!げすはおまえたちでしょぉぉ!?」 「おちついてまりさ!さっきかかわっちゃだめっていわれたばっかりじゃないの!!」 どうやら先ほどの会話もしっかり聞かれていたようだ。無論悪いのはれいむ達なので同情の余地は無い。 一 「ゆっゆっゆっゆ!ざまあみろくそでいぶ!ちびのくせになまいきなくちきくからこうなるんだよ!!」 「ゆぎぎぎぃ…!おやのくしぇにわらうにゃんてゆっくちできにゃいんだじぇ!こにょげしゅ!!」 「さきにいいだしたのはそっちでしょ! それにおまえみたいにはがなくてぶさいくなちびなんかしらないよ!ちかよらないでね!!」 「ゆんぎぃぃぃぃ!!まりしゃしゃまはぶしゃいくじゃないんだじぇぇぇぇ!!!」 ますます家族を扱き下ろすことに熱中するれいむ一家。見ていて醜い事この上ない。 が、ほんの少しの間だけでも死の恐怖を忘れる事ができるのだ。それを思えばこれも悪くないのかもしれなかった。 まあだからと言って、誰が助かって何が変わるわけでもないのだが。 ザアァァァァァ!!! 「ゆ゛っ!?つべだい!やだ!でいぶまだじにだぐないぃぃ!!!」 「「「「ゆんやぁぁぁ!?おみじゅしゃんふっちぇこにゃいでにぇぇぇ!!!」 「「「「「やべで(ぢ)ぇぇぇぇ!!!」」」」」 一家が溶けて全滅するまで、あと・・・・・・ ・あとがき ネタが、思い、つかない。 のでしばらく一読者に戻って充電しようかと思います。 安西先生…短いのが…書きたいです…… では、またいつか!…早く帰ってこられればいいなぁ。 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前 ふたば系ゆっくりいじめ 855 ユクミン 後 ふたば系ゆっくりいじめ 877 常識を蹴り飛ばせ!! 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスはしんでとうぜん -- 2016-08-28 11 25 45 このままがしするまえにかぞく みんなでしねてよかったね! -- 2014-04-22 01 51 11 いい暇つぶしだったわー割とおもろい作品だった -- 2012-07-26 17 38 54 「さーって、噴水に水溜まっているかなーtなんじゃこりゃーーー!!!!」 てなってたと思う。 -- 2012-03-25 20 44 47 いいギャグありがとう、無様すぎて心の底から笑えたよww -- 2011-10-08 03 50 57 公園の掃除が必要だね -- 2010-12-18 21 16 39 罵倒を受け流せる辺り、中々心に余裕がある少年だね。ゆっくりできたよー -- 2010-12-02 17 28 57 男か少年か統一しようよ -- 2010-10-16 23 36 31 普通~善良の野良ゆがゲスに騙されて酷い目にあわなかったからゆっくりできたよ -- 2010-09-13 00 21 51 楽しませてもらいました。 -- 2010-07-22 15 07 47 爽やかな少年だわね。ゆ虐SSに登場する人間はゲス人間率が高いから、うんざりしていたのよ…。 でも、今回は少年のおかげでゆかりんゆっかりできたわ!! -- 2010-07-11 00 55 42
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※ぺにまむ、すっきり表現あり。 ここはお兄さんの虐待部屋。 机の上には全身におびただしいねじを埋め込まれたまりさ。 その目前には大きめの水槽。 水槽の中身は…成体サイズのれいむが一匹と、子まりさと子れいむが2匹ずつ。 お兄さんが胎生妊娠してずりずりと這うことしか出来ないれいむをまず捕獲すると、母親を助けるために駆けつけた 子ゆっくりが足元にポムポムと体当たりをし始めた。 それを次々と水槽に放り込み、あっさりと作業は完了したのだ。 「では泥棒まりさの共犯者である家族の皆さんにも、罰を受けてもらいまーす」 「おにいしゃんはなにをいってるの?ばかなの?」 「れいみゅたち、どろぼうなんてしてにゃいよ!このくしょじじい!」 「はやくここからださないと、おとうしゃんにやっつけてもらうのぜ!?あやまるならいまのうちなのぜ!ぷくーーー!」 「れいむはすっごくつよくなったんだよ!おこらせないほうがみのためなんだよ?ぷっくーーー!」 早速だぜまりさから教わった言葉や威嚇を実践してみせる子ゆっくりたち。 ただ真実を知る母れいむだけは、ただただ蒼白な顔のまま膨らんだ腹部を庇うように水槽の隅に身を寄せていた。 お兄さんはまりさのおぼうしを棚から持ってくると、そっとまりさのねじだらけの頭部に置いた。 「まりさは、みんなのまりさだったんだよ。このおうちに泥棒さんに入ってゆっくりごめんね。 でも、それはみんなのお腹をいっぱいにしたかったからなんだ。みんなにも責任があるんだよ? だからみんなでお兄さんにごめんなさいをしようね!みんな一緒だったらきっと耐えられるよ」 「「「「ゆがーーーーーーーーん!おとうしゃんだったのぉぉぉぉぉ!?」」」」 「人間さん、賭けはまりさの勝ちなのぜ!れいむ達にひどいことをするのはやめるのだぜ!」 その時、だぜまりさはとうとう我慢できずに叫んでいた。 今まで接してきた人間は相手の条件を飲んでいれば、向こうもキチンと約束を守ってきた。 だぜまりさは、今回の件でこのお兄さんは自分を信頼し、れいむ親子とのゆっくりした生活がこれから始まるものと信じきっていたのだ。 そしてその信頼を隠れ蓑にいつか寝首を掻くつもりだった。 お兄さんは虐待用の道具の準備が忙しかったのだが、一段落したので手を休めてまりさの方に振り向く。 「よく聞いてまりさ。このれいむ達は罰を受けるけど死んじゃうわけじゃないんだ。 その後にみんなでゆっくり生活するんだから、別に約束を破るわけじゃないだろう?」 「ゆふふふふ、まりさと一緒だよ、みーんなまりさとお揃いになるんだよ!お前だけ仲間はずれだねー」 机の上に居るので姿は見えないが、針ねずみになったまりさがお兄さんの言葉に合いの手をうつ。 「ぞん゛な゛ごどじだら゛ゆ゛っぐり゛でぎなぐな゛る゛の゛ぜ!!」 「あれれ、ご不満かな?じゃあこうしよう。まりさがボクをやっつけれたらみんなを解放してあ、げるっ」 言い終わるが早いか、お兄さんの右足のつま先がだぜまりさの頬にめり込む。 ボムっっ!! 「ゆべっ!!」 一切の手加減の無い蹴りは、だぜまりさを壁に止められるまで吹き飛ばすのに充分な威力だった。 お兄さんは役目が終わっただぜまりさにもう興味は無かった。 利用価値があるとすれば、このゆっくりを唯一の頼りとしているれいむ親子に全く歯が立たずに殺される姿を 見せつけるくらいがせいぜい関の山だろう。 だぜまりさは真正面からこの人間とやりあって勝てるつもりは無かった。 この家に来てボロクズのようなまりさを見た瞬間、前の飼い主とは完全に違う側の人間だと悟ったからだ。 だからこそ寝首を掻くチャンスを狙っていたのだ。 しかし、ここで自分の家族の前で命乞いをするような無様な姿を晒すわけにはいかない。 それは彼女をこれまで支え続けたプライド。 それは彼女をこれから殺すであろうプライド。 どの道お兄さんは殺すと決めたのだから、逃げようとしても結果は変わらなかったであろう。 「やってやるのぜーーーーーーーーー!!」 本当にあっさり、だぜまりさは哀れな饅頭の残骸になった。 水槽の中の家族は目をそむけてすすり泣くだけだった。 「じゃあ気を取り直して、まずはみんな仲良く足焼きターーーイム!」 明るく言い放つとお兄さんは軍手を装着し水槽から子れいむを2匹、左右の手でむんずと鷲づかみにして取り出す。 2匹がおそらをとんでたどり着く先は、もうもうと熱気を放つホットプレート。 ご丁寧にも油が薄く引いてあり、熱さ調整用のつまみは当然最強を指している。 「ゆっくりぷれいとに着地~」 眼下の地獄から逃れようと、じたばたもがく2匹を握ったまま鉄板に押し付ける。 ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ。 「だじゅげでお゛があ゛じゃぁぁぁぁぁぁぁん゛っ!!」 「あぢゅい゛よ゛あぢゅい゛よ゛お゛ぉぉぉ」 ただ上に放り投げただけでは、跳ねて逃げられてしまうのである程度底部が焼けてしまうまではしっかりと押さえ続ける。 産まれて初めてだろう激痛に、2匹はすぐに力無く助けを求める事しかできなくなる。 動けなくなったのを確認すると、お兄さんはすぐさま次の子まりさ2匹を同じように鉄板に押さえつけた。 「あづいよ゛…あづいよ゛…あづいよ゛…あづいあづいあづいあづい」 「ゆ゛っ゛ゆ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛ゆ゛っ゛」 「ま゛り゛じゃのあ゛ん゛よ゛うごがなぐなっじゃうの゛お゛ぉぉぉぉ」 「どう゛じでおがあしゃんれいむをたすけてくれないの゛ぉぉぉおおおおおおお?」 底部がこんがり炭化した子ゆっくり4匹は、まりさお父さんのすぐ傍らに並べられた。 「おちびたち、とっても熱いよね?とーーってもとーーーっても苦しいよねっ!? わかるよわかるよそうだよねそうだよねっ。おとうさんもすっごく頑張って耐えたんだよ!? 一緒だねっ、真っ黒こげこげのあんよがお父さんと一緒だねっ!」 もはやまぶたで保護されてない眼球は、乾いて表面にうっすら謎の膜が張っており、視力はかなり低下していたのだが まりさは焼ける音と臭いと絶叫で子供たちの様子を把握し、まさに喜色満面と言った所だった。 「さあ、あとはれいむだけだよ。みんなで仲良くまっ黒あんよだよ!!あいつになんか渡すもんか!あんなやつにっ! みんなっ!まりさの家族だっ!!みんな揃って!!みんな仲良くっ!!」 まりさが興奮気味に囃し立てる。歯茎まで剥き出しなのでまわりにいる子ゆっくりに唾が飛びまくる。 お兄さんはそれを受けて鼻歌まじりに水槽のれいむを両手で掴み挙げる。 「れいむはお腹の赤ちゃんに影響があるからいけないなあ」 れいむは一瞬、ほっとした表情になる。 「だから弱火でじっくりいこうね!」 本当に一瞬だけのことだった。 「ゆ゛ぎぃいいぃぃぃぃぃぃ、ま゛り゛ざごめ゛ん゛ね゛。ごめ゛ん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇ! れ゛い゛む゛を゛ゆ゛る゛じでね゛ぇぇぇぇ!!!」 お兄さんにしっかりと頭を押さえられて、じわじわ底部を焼かれつつもまりさに詫びるれいむ。 ボロボロと流れ落ちる涙は贖罪のためか、単に熱いだけなのか。 「違うよれいむ。まりさはぜんぜん怒ってないよ。あのまりさは永遠にゆっくりしちゃったし、れいむはこうして またまりさの所に帰ってきたんだもん。もう一緒だよね。ずっとずっと一緒だよね。 だってあんよが痛くてもう動けないもんね!アハハハハハ!!」 お兄さんはれいむが跳ねることが出来なくなったのを確認すると、温度を一番低めに設定して子ゆっくりたちの方に 向かった。 「やれやれ、あれだけお父さんに注意されたのにボクに向かってゆっくりできない言葉を使ったり、ぷくーをしたり 悪い子達だね。そんな子にはたくさんたくさーーんおしおきが待ってます」 「アハハハ、お兄さん、ねじねじするんだね!?おちびたちもねじねじされちゃうんだね!? すっごくすっごく、いたいいたいだけど大丈夫!お父さんがついてるからね!」 対する子ゆっくりたちは足焼きのダメージが抜けないのか、何も言い返す元気が無い。 最後の頼りの母親も、現在進行形で惨劇の真っ只中なのだ。 おびえた8つの目がお兄さんを見上げる。 「そうそう、行き倒れてたキミたちを保護して丁重におもてなししたのは別に可哀想に思ったからじゃあないんだよ?」 お兄さんが手にしているのは愛用の十字ドライバー。 「弱ってるゆっくりをいじめたらすぐ死んじゃうからね」 空いている左手で、子れいむを仰向けに倒して軽く握る。 すべすべでなおかつしっとりとした皮、ぎっしりと詰まった餡子が指で加えた力をしっかりと反発する。 このお家に来て以来、一日3食あまあまを好きなだけ食べたゆっくり達の栄養状態は、極上と呼べるものだった。 贅沢をさせていたのは、何もまりさへの当て付けだけでは無かった。 全てはこの時のために。 お兄さんはもう我慢が出来なかった。 ねじこみたい。 その衝動を4匹の子ゆっくりたちに次々に叩きつけてゆく。 「ゆぎっ!ゆ゛ゆ゛ッゆ゛ゆ゛ッ!ゆ゛ゆ゛ッ!!」 「アハハっ!痛い?苦しい?大丈夫だよ!!おとうさんがあとでぺーろぺーろしてあげるからね! いたいいたいなんてゆっくりしてないですぐどこかに飛んでっちゃうよ!」 他の姉妹たちは恐怖のあまり、あるものはただ目を瞑り悲鳴だけを聞き、またあるものはすぐ次は自分の番なのだと虐げられる 姉妹を涙を流しながらただ凝視する。 「そろそろいいかなー?選手こうたーーい」 お兄さんはぐったりとした母れいむをホットプレートから持ち上げ拘束台に仰向けに固定すると、入れ違いで子ゆっくりたちを 再び灼熱の地獄に投入していく。 その底部には丁度4本のねじのあんよが生えて、さながらお盆のナスで作る精霊馬の短足バージョン。 お兄さんの絶妙の加減によって、そのねじの先端は中枢餡のギリギリ手前で止まっている。 「ほーらだんだん熱くなるぞー」 お兄さんがホットプレートの温度設定を再び最大にしてしばらくすると、熱がステンレスのねじを伝ってゆっくりたちの餡子を 直接焦がし始める。 人間で言えば脳をライターで炙られているようなモノだろうか。 4匹の子ゆっくりはそれぞれが百面相のようにデタラメに表情を変え口からは意味不明のもう言語とはよべない奇音を発し、 全身の各部が自分の意思とは全く関係なしにビクビクと痙攣した。 しかし意外にも瞳には理性が宿っており、自分で自分を制御出来ない状況に苦しんでいるようだった。 お兄さんはホットプレートから流れ出す四重奏をしばらくうっとりと聞いていたが、やがて最後の仕上げにとりかかる。 子供たちの奇声を聞いて「がんばれ!がんばれ!」と励ましていたまりさをねじに触れないようにそっと底面から抱き上げ、 拘束されたれいむの前まで連れてゆく。 「ねえまりさ、チビ達は妹を欲しがってたみたいだけど。これから作っちゃおうか?しばらくご無沙汰だったんでしょ?」 そう言うが早いか、両手の中のまりさを激しく振動させ始める。 「ゆゆゆっ!?ゆふ………ゆふん……ゆっふ…ゆっふうおおおおおおおおお」 徐々に呼吸が荒くなり、ぺにぺには天を突き、むき出しの歯茎からはだらしなく涎を垂れ流す完全発情まりさが誕生した。 「や、やめてまりさ!今おなかには赤ちゃんがいるんだよ!すっきりなんてしたくない!だめ゛ぇぇぇぇぇぇぇ!」 激しくいやいやをするように、拘束されたまま体を左右にくねくねと動かして逃れようとするれいむ。 お兄さんはそんなれいむの下腹部にまりさの下部をそっと着地させる。 涎と体から染み出した透明な粘液によってヌチョヌチョと音を立てながら、まりさはぺにぺにを突き立てるべき場所を 探り当てる。 「ゆふふ、れいむとすっきりするの本当にひさしぶりだね。どんなにまりさのぺにぺにがすごいのか忘れちゃった みたいだし張り切っちゃうよ!」 「ね、お願いだからまりさやめてね!すっきりなんてしたられいむの赤ちゃんがっあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛」 れいむの言葉を無視し、挿入と同時に高速でピストンを開始するまりさ。 「ほらほらほら!まりさふにゃぺになんかじゃないでしょぉぉぉぉぉぉ!?」 「ゆ゛ぎっ!も゛う゛や゛め゛でっ!」 「見て見て!お父さんとお母さんがすっきりして!こうやって激しくすっきりしておちびたちが産まれたんだよ!」 「ま゛り゛ざお゛ね゛がい゛……」 「おちびたちのお父さんとお母さんは、まりさとれいむだけなんだよぉぉぉぉぉぉ!」 スパンスパンと腰をを打ち付ける音が響く中、れいむは目をかっと見開いたまま口からはダラダラと餡子を垂れ流し始めた。 それを見たお兄さんは、オレンジジュースをすぐ使えるように準備を開始していた。 「ゆっふ!ゆっふ!もう、すぐ!かわいい妹達を!みせてっ!あげるからねぇぇぇぇぇ! す、す、すすすすすすすっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 恍惚の表情を浮かべ、これでもかと海老反りの姿勢で快感の度合いを表現するまりさ。 お兄さんはまだ息が荒いまりさをどけて、れいむの口にオレンジジュースをドボドボと流し込む。 ケホケホとむせながらも即座に息を吹き返すれいむだが、その顔はみるみる苦痛に歪む。 「い゛っ痛゛いぃぃぃぃぃぃ!お゛な゛ががぁぁぁい゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!」 まむまむがミチミチと開き始め、水っぽい餡子が流れ出し始めて数秒後、ボロリボロリと餡子の塊のようなものが 3つ穴からこぼれ落ちた。 それはまだ赤ゆっくりの出来損ない。 それは胎児ゆっくりだったもの。 れいむは流産したのだった。 「アハハハ!さすがまりさのれいむだね、もう産まれたんだ!赤ちゃんたち、まりさがお父さんだよ。 家族が増えたんだもん!まりさこれからはもっともっと頑張らないといけないね!」 「あ゛がぢゃん゛……。じっがり゛じで!ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛!ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛ぇぇぇぇぇ!」 返ってくるはずの無い返事を求めて、れいむは叫び泣きじゃくる。 そんな母親を終始見ていた子ゆっくりたちの目からも、とめどめもなく涙が流れ落ちる。 ただ一匹、まりさは「赤ちゃんたち、ゆっくりしていってね!」と新たな家族の誕生に歓喜するのだった。 「さあて、これで全部の罰は終わりです。みんなお疲れ様!」 お兄さんはダンボール箱を用意し、そこにまりさとれいむと子供4匹、そしてだぜまりさの残骸と死んだ赤ゆを放り込む。 「ボクがお家に運んでいってあげるよ。家族みんなでおうちにかえろ♪」 「ありがとうお兄さん!おうちでみんな一緒に暮らすんだ!ずっとずーーっと一緒だよ!」 「あ゛がぢゃん゛……ゆ゛っ゛ぐり゛…………」 お兄さんはダンボールをゴミ捨て場に捨てた。 そこは一家の新たなゆっくりぷれいす。 みんな仲良くあんよは真っ黒。 お父さんはハゲハゲのねじねじでいつもニコニコ。 お母さんは餡子の塊をぺーろぺーろしながら話しかけ続けます。 ちびゆっくり姉妹達はもう、ゆーーとしか喋れないし、たまに狂ったように痙攣を始めます。 ダンボールのおうちでだぜまりさを食べながら、永遠にゆっくりする時がくるその日まで。 みんないっしょ。 ずっとずっと一緒。 ○最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。 過去に書いたSS ゆっくりいじめ系2467 週末の過ごし方 ゆっくりいじめ系2519 この世の終わり ゆっくりいじめ系2589 UFOキャッチャー このSSに感想をつける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~/コメントログ」 アリスの一人勝ちかw まぁ一番溜まんないものね。仕方ないねw -- 2010-10-18 14 48 51 めちゃくちゃ面白かったですwwwww特に白玉楼のあたりで爆笑しましたwwwwww -- 2011-05-03 04 09 56 もっと評価されるべきwwww -- 2011-05-04 17 30 35 ゆゆ様かわええw -- 2011-08-10 00 47 30 ちぃんぽぉ… -- 2012-08-08 05 20 08 あばばばばばばばば、、、ば?、、、ばぁーーーーーーーーーーー! -- 2012-09-27 19 29 02 ゴミクズの魔理沙カワイイ -- 2012-11-07 04 56 56 あはははは… -- 2014-10-18 22 26 19 面白かった!けどこれゆっくりいじめSSじゃなくて東方SSだよね -- 2015-04-29 20 23 05 ゆっくりの繁殖スピード、恐るべし。 -- 2021-05-05 11 20 12
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※この作品は ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱 ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走? ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息? ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01? ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02? ゆっくりいじめ系1790 あるクリスマスの出来事とオマケ? の続編です。過去作を見ていないと分からないと思われます ※この作品ではありす=レイパーという考えは捨てて下さい ※途中まで「ゆっくりいじめ系2024 都会派ありすの驚愕」と同じ展開ですので描写を省略します 十二月三十一日。大晦日。 本人は生涯あずかり知らぬが、生き別れの姉であるまりさを襲って子を孕ませた十二月二十五日より、六日経ったその日。 ありすは一人の男の手に渡った。 長い長い年越しだった。 固くなった体に刃を通され、内蔵にも等しきカスタードクリームを傷つけられた。 目の前で同胞達が傷つけられ、死んでいくのを目の当たりにした。それらが全て、自分の体を治すためだと理解もした。 年が明けて、陽も昇って。 長い一夜の末、ありすはかつての姿とはまるで様変わりしてはいるものの、いずれ自由に動かせるようになる体を手に入れた。 どこにも火傷をしていない、健康体である。 ようやく長い苦しみの末、健康な体を手に入れたというのに、ありすは幸せではなかった。 目の前の地獄、惨劇から目を逸らしたかった。 だが、それも叶わず。 ありすがどうすることも出来ないまま、ありすの体を改造した部屋に次々と別の人間がやってきた。 そして、その中には 「お゛……ね゛ぇ゛…………ざ……」 「…………え?」 かつて、ありすの命を救い、ありすと一緒に幸せに暮らしていた、ありすがずっと会いたいと願っていたあの女性がいたのだ。 ありすは枯れていたはずの涙を流した。ずっと、ずっと願っていたものと会えた喜びに。 なんという神のきまぐれか。ありすはまた、女性と暮らすことができるうえに、待ち望んだ家族とも一緒に過ごすことが出来るようになった。 「おね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ざぁぁぁぁぁぁん!!! もうやべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 快音が響く。 女性が振るったハエ叩きが、ありすの横っ面をひっぱたいた音だ。 ありすはかつて暮らしていたあの部屋へと帰ってきた。我が子と一緒に。 そして、再び女性に虐待される日々へと戻ってきたのだ。 女性は虐待するゆっくりと愛でるゆっくりを完全に分けるようになった。 ありすと子ありすは虐待する側のゆっくりだった。 思いっきり頬を叩かれたありすは痛みを堪え、目に涙を溜めてプルプルと震えている。 どれだけ力強く叩こうとも所詮ハエ叩き。致命的なダメージにはなりえないが、それでもありすにとっては大きな痛みを味あわせていた。 精神的な面においても。 ありすは少しでも女性から離れようとじりじり這おうとしたが、それを阻止するようにビシビシハエ叩きが振るわれる。 右頬を叩いたら左頬も。下顎を叩いたら額も。 振るわれるハエ叩きは、ありすを苛む。叩かれて顔が震え、雫が飛び散る。 ありすは後悔していた。家出をしたことを。どんな仕打ちを受けようとも、ありすにとって女性は大好きな恩人である事に変わりはないのに。 どうして逃げ出してしまったのか。どうしてもっと信じてやれなかったのか。いつか、いつか元の優しい女性に戻ってくれるだろうと。 だから再び女性と出会えて、また一緒に暮らせるなんて奇跡にありすは感謝した。概念は理解していないが「神様」とやらに感謝もした。 再会した女性はいつかの優しい表情で、ありすが会いたかったあの頃の女性に戻ったと思えたのに。 そんな事なんて全然なく、女性は別れる直前と同じように、ありすに虐待を施している。 「お゛ね゛ぇざん……どぼじで……」 「ありす、私ね」 女性が口を開いた。 それはありすに言い聞かせているようにも、独り言を言っているようにも聞こえる。 「ありすが家出しちゃった時、とっても後悔したの。なんて酷いことをしちゃったんだろう、って」 振るわれたハエ叩きが、ありすの右目付近をひっぱたいた。乾いた音と共にありすの涙がまた飛んだ。 「必死で探したの。時間の許す限り、走り回って。ビラも作って配ったし、ネットで情報を募ったりもしたわ」 返す手で振るわれたハエ叩きが、ありすの口元を叩いた。「ゆぶっ!」と潰れた声がありすから漏れた。 「もし、もしまたありすと出会えたら、もうあんな酷いことは辞めよう、って思ったの」 その言葉を聞いて、ありすの目に希望の光が宿った。その光に向かい、女性は腕を振るった。バチン、と左目に当たる。 咄嗟に瞼を閉じたため、眼は無事だがありすは痛みに悶える。いや、痛みよりも哀しさが勝っている。 「でもね、こうしてまたありすと出会えて、思い直したの」 グイッ、と片手でありすの髪を持って持ち上げる。宙に浮いた状態のありすにハエ叩きで往復ビンタを浴びせる。 右頬も、左頬も、底部も顔面も打ち付ける。 「これが、私の愛情表現。これが私のありすへの愛なの。今の私はもう、こういう形でしかありすを愛せないの」 ありすの髪を掴んだ手を離し、ありすが床に落ちる。ビタン、と底部を強かに打ちつけて、ありすの涙がボロボロと零れた。 「ありすのあの可愛い赤ちゃん達にもそう。とてもそっくりね。可愛くて可愛くて、ありすと同じように愛しちゃいたい」 女性のその言葉に、ありすはビクッと跳び上がる。恐る恐る、自分の子達へとありすは視線を向けた。 「やめちぇ! みゃみゃをいじめないでっ!」 「ゆえぇぇぇん……みゃみゃ……」 「ゆっくいできないわ……」 「ごんなのときゃいはじゃないわぁ……」 ありすの視線の先、ありすがハエ叩きで叩かれる横ではありすの子である子ありす達が身を寄せ合ってガクガクと震えている。 決してハエ叩きに巻き込まれる位置にはいない。そんな位置から戦々恐々と飼い主である女性に訴えかけている。母を虐めないでくれと。 ありすはその姿に涙する。産まれてから何日も会ってなかったというのに、一目で自分が母親だと認識してくれた、愛しの我が子。 そんな自分の子供達が、自分をかばってくれている。自分と、同じ目にあおうとしている。 「だーめ♪」 女性は子ありす達に明るくそう答えると、ハエ叩きを子ありす達の真横の床にたたきつけた。 バチンッ、と響いた音に子ありす達はビクッと跳ね上がりあっという間に後退する。ありすが使っているベッドに潜り込み、毛布をかぶってガタガタ震えている。 「ゆ゛ぅ……ありずのあがぢゃ──ゆびゅっ!!」 その様子を横目で見て我が子の安全に安堵した。決して薄情などとは思わない。 今の女性から離れておいて欲しい。それがありすの今の願いだった。 そんな安心して表情が緩んだありすの顔面に、野球ボール大のゴムボールがめり込んだ。 「びゅぶっ!?」 「さぁて、ありす。今度はキャッチボールしようか」 跳ね返ってきたボールを手に取り、女性はとても楽しそうに笑う。その顔はまるで子供のような無邪気さに溢れていた。 そんな女性とは対照的に、ありすの顔はグチャグチャの泣き顔。ボロボロと珠のように涙は零れ、心は今もなお暗闇に閉ざされている。 一度は希望の光に照らされて開いた扉も、今はもう、固く閉ざされている。 ありすが望んだ女性は、もう居ない。それは長い別離を挟んでも変わらなかった。 「いくよ、ありす」 意気揚々と女性はボールを構える。ありすは逃げることも受けることも出来ないまま、その場で立ち尽くす。 無防備なありすの顔面にボールがめり込んだ。 百九回。 「ぼうやべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」「だづげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」「いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」と叫び続けるありすに構わず、女性がボールをありすにぶつけた回数だ。 母親の叫び声が響く中、子ありす達はいずれ自分たちにくるであろう暴力に怯えて震えていた。 「ふぅ、楽しいね、ありす」 ゴムボールをさんざんありすにぶつけた女性は、ありすを透明な箱に閉じ込め、その中に牛乳を吸った雑巾を入れた。 ありすの体は既にボロボロ。そんな状態に加えての悪臭による虐待である。 「ゆぐっ、えぐっ、おねえざん……どぼじで……」 「前にも言ったでしょ。ありすが可愛いから♪」 それでもありすは完全に諦めたわけではなかった。ありすはまだ忘れていなかった。忘れることなど出来るはずがなかった。 自分を救ってくれた、あの優しい姿を。仲良く幸せに暮らしていた、あの姿を。 そんなありすの願いを、女性は一顧だにしない。ただ己のやり方で己を愛情を注ぐのみ。 女性はありすと雑巾を入れた透明な箱を脇に追いやると、今度はありすのベッドの毛布を剥ぎ取り、子ありす達をベッドから叩き落した。 「さぁ、今度はおちびちゃん達遊ぼうね」 明るく言い放つ女性に対し、子ありす達は一様に泣いている。 その光景を悪臭で充満している透明な箱の中から、ありすも見ている。その目はずっと乾いていない。 ここに戻ってきてから、ありすは泣いていない時間の方が少なかった。 「ゆぐっ……えぐっ……」と泣きじゃくる者や、じりじりと後退する者。 「みゃみゃぁぁぁぁぁぁ!!」と母親のありすが閉じ込められた透明な箱に駆け寄る者や目に涙を溜めてぷくーっ、と威嚇する者。 姉妹の後ろに隠れてガタガタと震える者。ギュッと目を閉じて現実逃避する者。涙をためて決死の覚悟で女性に体当たりする者。 子ありす達はそれぞれがそれぞれの反応を示す。 女性はそんな愛らしい反応を見せる子ありす達を、平等に虐待していった。 「お゛ね゛ぇざんやべでっ!!! ありずのあがぢゃん、いぢめないでっ!!」 「み゛ゃ゛み゛ゃ゛だじゅげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!! ゆぶっ!? ゆ゛ぁ゛……あんよが、ありずのあんよ゛がぁ……」 一匹の子ありすは底部をプラスチックの定規で叩かれ続けた。 バチンバチンと乾いた音が響く度、子ありすは足を痛めつけられる痛みで涙した。 「ゆ゛っ……おねぇざん、ありずのあがぢゃんだげはゆるじで……」 「ゆ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!! だじでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 一匹の子ありすはジャストフィットする小さな箱に閉じ込められた上で激しくシェイクされた。 上下左右に激しく揺れ動く箱の中、子ありすは体中を箱の内部にぶつけ、目を回した。 「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛……ありずのあがぢゃんが……やべで……」 「ゆぐっ……いぢゃいわ゛……だじゅげで……」 一匹の子ありすは剣山の上に置かれて放置された。 自重はそれほどなく深くは刺さらないが、底部をまんべんなく針で刺された上にその場から動くことも出来ないありすは絶え間ない苦痛に涙した。 「おねがいじまずっ! あがぢゃんだげはだづげでぐだざいぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「ぼうやめぢぇ……ありずわるいごどじでないわ゛……」 一匹の子ありすは何度も何度も高い所から床に落とされた。 体が小さく軽い子ありすは高い場所から落ちても死にはしないが、何度も何度も床に叩きつけられて皮はボコボコだ。 「なんで……どぼじでやべでぐれないの゛…………」 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 一匹の子ありすは舌に釣り針を通された状態で吊るされた。 針が舌を貫通する痛みと自重によって舌が引っ張られる痛みに、子ありすはまともに叫ぶことも出来ずジタジタと空中でもがいた。 「おねぇざん……もどっで……もどのやざじいおねえざんに……」 「ゆびっ! ゆぶっ! いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛……ありずおうぢがえ────ゆぴゅ!!」 一匹の子ありすはひたすらにデコピンされ続けた。 子ありすの大きさでは殆ど全身攻撃になる。全身をくまなく指で弾かれ続けたありすは机の上から落下して全身を激しく打ち付けた。 「ゆっぐり゛……ゆっぐり゛じでいっでね……おねぇざん……」 「ゆっーーーー!!! ゆ゛っー!!!!!」 一匹の子ありすはひたすら走らせ続けられた。 女性がわざと外すように金槌を振り下ろし、子ありすはそれから逃げるように跳ね続ける。最後に体力が切れて立ち止まったところを軽く横殴りで金槌が振るわれ、子ありすは壁に顔面を打ちつけた。 女性の虐待には命の危険は伴わない。 ありすが居ない間もゆっくりについて学んだ女性は、ゆっくりを殺す殺さないの境界を十全に弁えていた。 生かさず殺さず。可愛いありす達を決して殺すことなく、可愛い泣き顔を見れる虐待を施す。 生き地獄。女性の今の虐待方針はまさにそれだった。 「さて、皆、今日もゆっくりできたわね。明日もゆっくりしましょうね」 虐待が終わった子ありす達を、それぞれ別々の透明な箱に入れていく。 子ゆっくりサイズの小さな箱。身動きがまったくとれない窮屈なそこに詰めていく。 子ありす達は皆、痛みや疲労で動けない。泣きじゃくったり、放心したり、無抵抗のまま透明な箱に詰められた。 「それじゃあ晩御飯にしようか」 そう言い、女性は台所へと向かった。 残ったのは透明な箱に押し込められた、ありす、子ありす七匹の八匹家族。 その姿を見れば十匹中十匹のゆっくりは「ゆっくりしていない」と言うであろう。そんな、悲惨な光景。 ありすは可愛い我が子が痛めつけられる様を、何も出来ないまま悪臭が立ち込めるなか見続けた。 子が痛めつけられる、悲惨な状況から目を背けたいという気持ちよりも、我が子が危険な目にあっている光景から目を離したくなかったのだ。 目を離している間に、どうなるか分からない。何かが出来るというわけではなかったが、それでも目を離したくなかったのだ。 ゆっくり達の嗚咽が響く部屋の中、ありすは静かにまた涙を流した。 もう、叶わぬ願いなのだろうか。幸せな暮らしを望むことは、もう許されないことなのだろうか。 今目の前で泣きじゃくっている子達にも、自分がかつて居た幸せな世界を見せてあげたかった。それすらも、叶わないのだろうか。 もし、別の未来では自分達が幸せに暮らしている世界があったのかもしれないと思うと、ありすは泣かずにはいられなかった。 どうして、そんな世界に居ないのだろうかと。 夜。一週間の半分は食事も虐待だが、残りの半分はまともな食事もある。 だが、この日はまともではない食事だった。ありす達の目の前にあるのは、唐辛子だった。 砂糖と混ぜてはいるものの、赤いそれが見え隠れしている。 ありすも子ありすも皆透明な箱から出されてはいるが、触れ合うことは許されない。 食事中にそんな事をすれば、行儀が悪いと言われて透明な箱に押し込められ、また酷い目に会うからだ。 だから、ありすも子ありすも、互いに言葉だけを交わすのみ。 一匹ずつにそれぞれ用意してある皿。名前もちゃんと書いてある専用の皿に、今晩の食事が盛られている。 唐辛子。いくら砂糖と混ぜていても、辛味はゆっくりにとって毒である。 過剰に摂取すれば死に至るだろう。だがこの女性のことだ。きっと致死量を見極めて、全部食べても大丈夫なようにしているに違いない。 ありすは知識から、子ありす達は本能から唐辛子の辛味を察知して口にしようとしない。 女性は一人、普通の食事をとりながらありす達に言った。 「どうしたの? 食べないの?」 「ゆぅ……おねぇさん、これはゆっくりできないよ……」 ありすは言った。勇気を振り絞り。今の女性に口答えすることがどんな事に繋がるか分からないほど今の状況は理解できていないわけじゃない。 それでも、自分はともかく子ありす達のためにも、こんな食事ではなくもっと美味しい食事を食べさせてあげたかった。 せめて、せめて生まれたばかりの子供達には「ゆっくり」を味合わせてあげたいのだ。 「なぁに言ってるのありす。ちゃんと食べやすいようにあまあまも混ぜてあげたでしょ?」 「ゆぅ……でも……」 「食べ残したらお仕置きよ」 女性のその言葉で、子ありす達はビクゥと跳ね上がった。 お仕置き。ここに来た最初の日にそれを受けた子ありす達はそのトラウマを呼び起こす。 「ゆ゛ぅ゛……おちおきはいやだよっ!」 「ゆっぐちだべるわっ!」 子ありす達は一斉に食事を開始した。自ら毒である辛味を食す。 ガツガツと勢い良く口に含んだはいいが、それもすぐにピタリと止まる。 「ゆ゛ぐぅ゛……っ!」 「ゆ゛げぇ゛ぇ゛ぇ゛」 「ごれ、どぐはいっでる゛ぅ゛……」 中身を吐きこそしないものの、皆一様に苦しむ。 泣く者。バタバタ暴れる者。混ぜられた砂糖を上回る辛味の辛さに子ありす達は悶え苦しんだ。 その光景を見て、女性は微笑む。 その光景を見て、ありすは悲しむ。 食事が終わるまでの間、ありすは片時もゆっくり出来なかった。 自分もまた、辛味で苦しみながらも、頭の中はゆっくり出来ていない子達の光景で一杯だった。 食事の後、子ありす達は皆睡眠へと移った。 食後はたまに女性が風呂に入れてくれることもある。ありすが大好きだった入浴だ。 今の生活では入浴だけがほぼ唯一の安らぎと言っていい。入浴時には女性は虐待を行なわないからだ。 もっとも、これまで行なってこなかっただけでこれからは行なうかもしれないが。 どちらにせよ、この日は入浴は無かった。 子ありす達はそれぞれの子ゆっくり用透明な箱に入れられる。 それが子ありす達のベッドなのだ。寝ている間に箱に入れられた子ありす達は、寝ていてもわかるのか箱の窮屈さに寝顔をゆがめた。 ありすだけは透明な箱ではなく、かつて使っていたベッドだ。女性が就寝すると同時に、ありすもベッドに入って眠る。 自分が先に眠ったら、もしかしたら自分が寝ている間に子が虐待されるかもしれないと考えたからだ。 そうして深夜。女性が寝静まった後ありすはベッドから這い出て子ありすが眠っている箱へとにじり寄った。 一日の虐待の疲れで熟睡している我が子の顔を、じっと見つめるありす。 透明な箱に顔を押し付けて、我が子と触れ合いたい気持ちを露にしている。 ありすはまだ一度も子ありす達と触れ合っていない。 すーりすーりしたかった。ちゅっちゅもしたかった。だが全て許されていない。 子ありすがこの透明な箱から出る時、それは女性が虐待する時だからだ。 ありすが夢見た幸せな家族生活はここには無い。 テレビ等で見た幸せなゆっくりの家族を、ありすはまた夢想する。あんな、あんな幸せな家族との触れ合いをありすは夢見ていた。 儚い、夢を。 ありすはずっと透明な箱に寄り添い、そのまま眠った。 決して安らかとはいえないありすの寝顔に、つっと雫が一筋流れる。 ありすはこれまでの波乱のゆん生で、ただでさえ短い寿命を半分以上も減らしてしまった。 縮まった残りの寿命。短い生涯をありすは虐待の毎日で送る。ゆっくり出来ない生き地獄を。 だが、そんな地獄の中でも、小さな幸いはあった。 何故なら、死ぬまで会いたかった女性と、家族と一緒なのだから。 ただ、願わくば。 自分達が幸せに生きる世界も、見てみたかった。 おわり ───────────── あとがきのようなもの 都会派ありすの終わり方別バージョン byキノコ馬? ┌─■────┬─────┴─□ └─□ 1 3?
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1215 まりさとリボン/コメントログ」 893と犬・・・ -- 2010-12-29 22 50 47
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れっつびぎん 3KB *またトライガンネタです。 *アルコール摂取後、自重しなかった結果がこれだよ! *元ネタレイプの駄文です。それでも構わない方はお暇なときにどうぞ *トライガン・マキシマム1巻後半 *声優ネタとか、ないわ・・・ *虐殺もの、かな? 『れっつびぎん』 ある森の中、ゆっくりの群れがありました。 ゆっくり達はれみりあやふらんといった捕食種、 自然災害といったゆっくりできないことから 目をそらしつつ、それなりにゆっくりとして生きていました。 ある日、そんな群れに一人の人間さんがやってきました。 その人間さんは一言で言えば「赤い」人間さんでした。 ゆっくり達は 「にんげんさん、ゆっくりしていってね!あとあまあまちょうだいね!」 と声をかけますが、人間さんはそれには反応せず、 ずんずんと群れの真ん中にある広場まで進んでいきました。 「ゆっくりしてないにんげんさんだね!」 「おわびとしてあまあまちょうだいね!」 いつのまにか周りにはたくさんのゆっくり達がいました。 それを確認した人間はこう叫んだのです。 「俺の名は!ぎゃ~くたい!鬼井散!!」 「突然だが今から勝手に俺的皆殺しタイムに入る!!」 「「ゆ゛っ!!?」」 「ジャパニーズジェントルマンスタンダッププリーーズ!!」 ガーーーーン!!! 鬼井散は懐からえらくゴツい銃(エアガン)を取り出し、空に向かって撃ちました。 どうやら改造してあるらしく、すごい音が響きました。 その大きさは何匹かのゆっくりがびっくりして中身を吐いてしまうほどでした。 鬼井散は目に付いたれいむに照準をあわせ、引き金を引きました。 パンッ!! 「どぼぢで?!」 れいむは弾けました。音に見合う威力のようです。 え?元ネタは殺さないって? 殺してないよ?ゆっくりは饅頭だもの。 「お楽しみはこれからっす!」 そして始まる鬼井散無双。 ゆっくり相手に無駄なほどアクロバティックに銃を撃っていきます。 銃声が響くたびに弾けるゆっくり。 パンッ! 「とかいはー!!」 パンッ! 「わがらないよーー!!!」 パンッ! 「む゛ぎゅん!!!?」 パンッ! 「びっぐまらぺにす!!」 ついには鬼井散、歌まで歌い出しました。 ラララルラ~ジェノサイド~♪ リリルリル~血のオ~シャ~ン♪ レッツビギンさ キリングタ~イ~ム~♪ 「やめでね゛!!?そんなおうたはゆっぐりでぎないよ゛!!?」 ババババババババババッ!! 「ゆげぇ!!」 「ぜっ!!!?」 ついにはマシンガン(エアガン)まで取り出しました。 「ヒァウィ~ゴー!!」 「レ~マン湖っ!」(情熱的に) 「ゆべぇっ!!?」はじけるまりさ 「レ~マ~ン湖っ!」(愛情をこめて) 「んほー!!!」発情してはじけるありす 「レマン湖・・・!」(悲しげに) 「わがらないよーーー!!!!」はじけるちぇん 「レーマーンー湖ー!!」(怒りを込めて) 「ゆびぃ!!!?」はじける赤れいむ 「レマン湖ぉ~!」(喜びながら) 「いんけい!!?」はじけるみょん (レマン湖・・・スイス及びフランスにまたがる、中央ヨーロッパのうち二つめに大きい三日月型の湖。面積の約2/5がフランス(オート=サヴォワ県)に属し、約3/5がスイス(ヴォー州、ジュネーヴ州、ヴァレー州)に属す。英語での名称はジュネーヴ湖(英 Lake Geneva)と言う。決して卑猥な言葉ではない。) 「そこまでだよ!!!」 おや、ついに群れの長ドスまりさの登場のようです。 「これでもくらってね!」 ドスまりさはすでにドススパークのチャージ中のようです。 どうやってチャージしながらしゃべっているのでしょう? 「ドススパークっ!!!」 どかーん!! あたりに砂煙がたちこめました。 鬼井散はどうなってしまったのでしょう? 「ゆっゆっゆ、どすのしょうりだよ!!」 しかし、ドスの背後には人影が! 「ゆ゛っ!!!?」 「ド○パ○チソード!!!!!」 さすが鬼井散、ドススパークを避け、砂煙に紛れて ドスに剣(ネギ)をくらわせました。 「ゆげぇ!!!!?なんなの!?ぞれ!?」 ドスは腹の皮を破られ、中身が出るのが止まりません。 もう長くはないでしょう。 気がつけば群れは全滅していました。 「死して屍、使用後の箸!」 そういうと鬼井散は持ってきた道具をしまい、家路につくのでした。 *ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい *次回こそはおねぇさんの続き書きます。 今まで書いた物 『ふたば系ゆっくりいじめ 272 おねぇさんのゆっくりプレイス』 『ふたば系ゆっくりいじめ 289 詰める』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お兄さんが楽しそうでなにより -- 2018-01-16 17 57 35 お兄さんってダ0テなのかな・・・ -- 2012-02-19 20 20 35 おにいさんが楽しそうでなにより -- 2010-09-11 20 44 35 ところで、近所の野良ネコが可愛いんだよ。触りたいなぁ。 -- 2010-07-04 01 49 06
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あるまりさの一生 12KB ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 バイン、ドン。バイン、ドン。バイン、ドン。 森の中に断続的に響き渡る音。 どうやらこの森にある大木から聞こえてくるようだ。 木に向かって一心不乱に体当たりをし続けるゆっくりまりさが一匹。 脆弱極まりないゆっくりの体を大木にぶつかり続けた結果、体中傷だらけ。帽子もボロボロだ。 体の傷がかなり古いものがあることから考えて昨日、今日始めたわけではなさそうだ。 このまりさけっして気がふれているわけではない。 まりさには目的があるのだ。 命をかけてでもやり遂げねばならない目的が。 あるまりさの一生 作、長月 まりさはあるゆっくりれいむとゆっくりまりさの末娘として生をうけた。 胎生にんっしんっで生まれた姉れいむたちとやさしい両親。 まりさのゆん生はとてもゆっくりしたものだった。 しかしその幸せもある日突然こわれることになる。 その日まりさは家族とピクニックにいっていた。 いままで見たことのない場所に姉たちとともにはしゃぎまわる子ゆっくりたち。 そうやって遊びまわって疲れたまりさは木陰で昼寝をすることにした。 母が歌ってくれるゆっくりした子守歌をBGMにすやすやと寝入る子まりさ。 たっぷり遊んで、ゆっくりお昼寝。この時まりさは最高にゆっくりしていた。 そんななか鬼ごっこをしていた子れいむが興奮しながら跳ねてきた。 大量の野菜を見つけたので、家族全員で食べようと言うのだ。 お野菜ときき色めきだつ親ゆっくりたち。寝ている子まりさには後で食べさせることにし、のこりの皆でその野菜のもとにいくことになった。 しかしこの時親れいむたちは知らなかった。 その野菜のある場所は人間には畑といわれていること。 そしてその畑の所有者がすぐ近くにいることに。 昼寝から起きて寝ぼけまなこで家族を探していたまりさは愕然とした。 そこにあったのは家族であったゆっくりたちの死骸。食べかけの野菜が散乱する中、餡子をそこらじゅうにまきちらし、苦悶の表情で息絶えていた。 そしてその死体を横目に見ながら悠然と立ち去っていく男。 あの男がやったのか。まりさは直感的に思った。 男の背中を見ながら、歯軋りしつつまりさは誓う。 絶対家族の敵をとってみせる、と。 男が去ったあとまりさは家族の死骸のそばで声を上げて泣いた。 復讐の方法としてまりさがまず考えたのはドスの存在だ。 ドスは強い。大人のゆっくりと比べてもずっと大きいし、ドススパークもある。 そう思い、知る限りのドスたちに家族の敵討ちをお願いした。 子ゆっくりの身で山のなかを駆けずりまわるのはけして楽ではなかった。家族の無念を思えばの行動だといえる。 しかしこのまりさの懇願に誰一人として了承するドスはいなかった。 当然だ。ドスになるほどのゆっくりなら人間に手をだせばどうなるか知っているし、知らないような馬鹿やゲスは人間に真っ先に駆除されてしまうからだ。 ましてや今回の件はまりさの家族が人間の畑を荒らしたことが事の発端である。かわいそうではあるが同情はできない。 それがドスたちの総意だった。他のゆっくりたちも同じだろう。 普通のゆっくりならこの時点であきらめるだろう。それが賢い判断だ。 しかしまりさはあきらめられなかった。 目をつぶれば、家族が死んだときの苦悶の表情で敵を討ってくれと叫んでいる。 ドスが当てにならないのなら自分が。 こうしてまりさの復讐への日々は始まった。 まりさは思う。 あの人間は強い。今の自分では絶対勝てない。 このまりさはけして馬鹿ではなく、ゆっくりと人間との圧倒的な力の差をきちんと理解していた。 その力の差を少しでも埋める為には努力しかない。ゆっくりの唯一の攻撃方法である体当たり。これを鍛えれば。 この日よりまりさの特訓が始まった。 早朝より自分の巣の横にある大木に延々と体当たりの練習をし続け、これを夕方日が暮れるまでやり続ける。 腹がすけばその辺にある適当な雑草を口に流し込むように食べる。 本来ゆっくりはこんなことはしない。 人間でも食べれるような野草や木の実、もしくは虫や小動物を選び、「しあわせーっ」と言いながら食べるのが一般的だ。 しかしまりさにはこの方法しかなかった。 もとより狩りの仕方など教えてもらっていないので野草の生えている場所などわからないし、虫をとる方法も同じだ。 なにより自分は復讐に生きるのだ。一分、一秒が惜しい。 最初のうちは何度も吐いてしまい、自分の餡子まで戻してしまうこともあった。 もはや拷問に近いといっても過言ではないこの所業。 しかしまりさは耐え抜いた。苦さ、えぐみ、青臭さをがまんし、一気に飲み込む。 当然「しあわせー」などとは真逆の気分だ。だがここでやめる訳にはいかない。 全てはあの人間に復讐する為に。 数ヶ月後冬が来た。当然ゆっくりたちは冬ごもりを始める。 しかしまりさにはできなかった。 親に教えてもらっていないのだから当然だ。保存食となる植物など知るはずもない。 雪で閉ざされた巣の中でまりさは食べ物を探し回る。すでに体の大きさは成体に近いが空腹には勝てない。 いままでなんとか巣の中に生えていたコケや枯れ草、時には自分のうんうんを食べて食いつないできた。 しかしそれも限界だ。もはや体が黒ずみ始めている。 なにか・・・食べ物・・・食べたい 食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物 もはやまりさは発狂寸前。餓死するほかない様に見えた。 しかしまりさは死ななかった。 なんとか巣の土や石を喰らい空腹をごまかす。何度も吐きかけるが歯を食いしばり強引に飲み込む。 自分には目的がある。それまで死ぬわけにはいかない。 全てはあの人間に復讐する為に。 その一念でまりさは不可能と思われた越冬をなしとげた。 そして春が来た。待望の春が。 まりさはふらふらと巣から出てあたりに生えている雑草を貪り始めた。今回ばかりは雑草もまずく感じない。 ばりばりと手当たり次第に食い尽くす。 「ふふっ、すごいしょくよくね。そんなにおなかすいていたの?」 まりさに話しかけるゆっくりが一匹。ゆっくりありすだ。 「ありすはありすよ。ゆっくりしてってね。」 「まっ、まりさはまりさだよ。ゆっくりしてってね。」 ゆっくり同士の典型的ご挨拶。初対面だがすっかり仲良くなれたようだ。 その後ありすとは毎日顔をあわせるようになった。 たわいもない世間話にお歌をうたいすーりすり。 まりさは楽しかった。まるで家族がいたころのあの幸せが戻ってきたようで。 しかし同時に不安だった。 復讐をはたさずこのまま自分だけ幸せになっていいものか。 夜、夢の中で死んだ家族たちが「敵を討ってくれ、敵を討ってくれ」と訴えかけてくる。 復讐こそが全てだったはずなのに、今の自分はそれを忘れていないかと。 そんななかまりさはありすからプロポーズを受ける。 「こっ、こんないなかものなおうちじゃなくて、いっいっしょにありすのとかいはなおうちにすまない?」 素直になれないありすなりの精一杯の告白。 しかしまりさはこの申し出を断った。 家族の無念を晴らせずに自分だけのうのうと生きるわけにはいかない。だからありすと一緒にゆっくりするわけにはいかない。 それがまりさの出した答えだった。 それを聞いたありすは目に涙を浮かべそのまま走り去ってしまった。 これでいい。これで良かったんだ。 まりさはそんなありすの姿を見送りながらそう思った。まるで自分自身に言い聞かせるように。 この日体当たりの練習を再開したまりさの頬に光るものがあったが、それが汗なのか、それとも涙だったのかは誰も知らない。 それ以降まりさとありすは出会うことはなかった。 そして月日は流れた。 「ゆう・・・。いよいよだよ・・・」 緊張した面持ちでつぶやくまりさ。その視線の先にはあの時の男が畑で野良作業をしている。 そう今日が敵討ち決行の日なのだ。 あれからまりさは体当たりの練習を続けつつ、家族を殺した男への復讐の方法について考えていた。 いくら自分が強くなったといっても相手は人間。正面から戦えば勝ち目は薄い。 なんとか不意をついて倒すほかない。 そこでまりさが考え付いたのが川へ突き落とすというものだった。 このあたりの川は水深が深く流れも急だ。先日の大雨で増水もしている。 その上転落防止の柵やガードレールもなく、隠れる為のしげみもたくさんある。 ゆっくりにしてはなかなか上出来な作戦だった。 男の帰り道に先回りし、作戦を決行する。そのための近道もすでに調べてある。 やっと、やっとだ。 やっと敵が討てる。 そう思い、ニヤリと笑うまりさの目にあるものがとまった。 それは男のつくっている野菜だった。急に腹の虫がなきだす。 思えばここのところ復讐にばかり気を回しすぎて雑草すらろくに食べていなかった。 このままでは空腹で力が出ず計画に支障が出るかもしれない。 ちらりと男の方を盗み見る。男は一休みしているらしく麦わら帽を顔にかぶせ昼寝をしている。 今ならばれない。そっと野菜にしのびよるまりさ。思えばあの時家族が最後に食べていたのもこのお野菜だ。 そう感慨深げに赤いお野菜に舌を伸ばしひとつ口に入れた。生まれてはじめてのお野菜。どんな味なのか。 次の瞬間、まりさに衝撃がはしった。 「かっ、からぃぃぃぃぃいいいいぃぃいい!!!」 口から火を吐くような辛さに思わず大声をだしてしまうまりさ。 それもそのはず。まりさが食べたのはトウガラシ。ゆっくりにとっては猛毒である。 のたうち回りながらなんとかトウガラシを吐き出すまりさ。 本来なら即死してもおかしくないが、食べたのが少量だったのが幸いし、体にしびれは残るものの大事には至らなかった。 「なんだ?どうしたんだ!?」 悲鳴を聞きつけ男が駆け寄ってくる。 まずい。このままでは家族のように殺されてしまう。 見つかった以上戦うしかない。まだしびれの残っている体で身構えるまりさ。 勝つんだ。勝って死んだ家族の無念を晴らしてみせる。まりさは男をきっと見据えた。 しかし、男の言葉は予想外なものだった。 「あはは。怖がらなくていいよ。私は君に何もする気はないから。」 えっ この男 何を言ってるんだ? まりさにとってこの男は冷酷非道なゆっくり殺しで家族の敵だった。そいつが自分に向かってにこやかに笑っている。 あまりのことに呆然とするまりさ。更に男は言葉を続ける。 「そこにある野菜は君たちにとって猛毒なんだ。もしどうしても野菜が欲しいというのなら後で私の家にきてくれないかな。売り物にならないクズ野菜を分けてあげるから。」 男は変わらず微笑んでいる。まりさは恐怖した。 男にではない。何かもっと根源的な自分の存在意義を揺るがしそうな恐怖。 次の瞬間まりさは脱兎のごとく逃げ出した。その恐怖から逃げ出すように。 後にはぽかんとした男が一人残された。 まりさは自分の巣に戻っていた。 だが恐怖は消えなかった。まるで熱病にでもおかされたのように体の震えが止まらない。 違う。 あの男はいい人なんかじゃない。きっとまりさを油断させるためにあんな事を言ったんだ。 あいつが家族の敵なんだ。 自分は・・自分は間違ってなんかない。 そうだ。思い出せ。家族の死に様を。あの苦悶の表情を。 必死に自分の中の恐怖を怒りで塗りつぶそうとする。 しかし気づいてしまった。 普通人間がゆっくりを駆除する場合踏み潰すか、クワなどで叩き潰すかのどちらかだ。 踏み潰す場合靴のあとが、クワで叩き潰す場合クワのあとがそれぞれ残る。 だが家族の死骸にはどちらもそんなあとはついていなかった。餡子を吐き出していただけだった。 あれは毒キノコなど食べたときの症状だ。 そこにある野菜は君たちにとって猛毒なんだ。 男の言葉がまりさの脳裏によぎる。 認めたくない。しかし認めざるをえない。 そう。すべては事故だったのだ。畑に生えていたトウガラシを家族全員で食べてしまい中毒死。それが真相だ。 男も冷酷非道なゆっくり殺しなどではなく、むしろバカがつくほどお人よしで、あの時もゆっくりを潰すためではなく、トウガラシを食べるのをとめる為にまりさの家族の元へ来ていたのだ。結局遅かったわけだが。 「うおあぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!」 真実に気づいたまりさは叫んでいた。叫ばずにはいられなかった。 まりさにとってもっとも恐ろしいこと それは死ぬことでも 虐待されることでもなく 自分の復讐が否定されること、つまり 自分の一生が否定されること。 巣の中でまりさは歌を歌っていた。 焦点の合わない何も映さない目をして。 歌っているのは子守唄。最後に親れいむが歌ってくれたあの歌だ。 今までの自分のゆん生はなんだったのか。 おいしいご飯さんを食べるしあわせ ゆっくり日向ぼっこするしあわせ お嫁さんとすっきりするしあわせ おちびちゃんとゆっくりするしあわせ 特訓で命のつぎに大事なおぼうしをボロボロにして すべてを捨てて復讐のためだけに生きてきた。 どんなにつらくても家族の無念をはらすためだけにがんばってきた。 ゆっくりでありながらゆっくりを捨てて生きてきた。 でも全部無駄だった。 全て徒労にすぎなかったのだ。 まりさのこころは壊れてしまった。もう戻ることはないだろう。 まりさは歌い続ける。もう何も映さない瞳で。 まりさは歌い続ける。自分が死ぬそのときまで。 やさしくもどこか物悲しい子守唄がやんだのはそれから三日後のことだった。 あとがき 初めて希少種も品種改良種もでてこないネタでしたがどうでしたでしょうか?ご意見、ご感想等コメントで書いてくれると励みになります。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る とてもいいと思います! -- 2020-07-05 15 15 00 ざんっしん!だね。オモロー -- 2015-12-20 22 13 20 まりさ、、、、、、 -- 2013-07-13 06 18 24 ↓なんだ、お腹空いているのか -- 2012-09-10 16 17 34 食べ物食べ物食べ物食食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物べ物食べ物食べ物食べ食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物 -- 2012-08-06 14 49 37 ザマー!!ゴミクズザマー!!そもそもゴミゆっくりが数ヶ月鍛えた程度で人間をつき落せるかってーの 頭悪すぎて俺のコメントまで頭悪くなっちまったじゃねーか!! こりゃあ善良なゆっくりと屑ゆっくりの差別作品読んで落ち着くしかねえな!! -- 2011-11-09 01 44 12 一番下は駅のホームで足を滑らせてゆっくりしね! -- 2011-08-22 14 32 31 返り討ちかと思ったら…… 意外な展開で驚いた -- 2011-03-29 13 21 34 ゆっくりは結局、破滅の道を行くしかないんだな -- 2011-03-01 19 41 05 ただのゴミか -- 2010-12-18 21 08 45 ドス達に自業自得だと言われた時に復讐やめときゃよかったのに。 他人の者に手を出すゲスの努力は報われないな… ほんの少しの分別が有ったのが悲劇か -- 2010-10-03 14 05 48 良いバカだからちょっと可哀想、修行の成果も虚しく人間に潰される方がすっきりー -- 2010-08-24 23 12 14 そしてゆっくりは皆バカだから自滅をとことん楽しめるんだねー -- 2010-07-17 00 58 08 バカの自滅は楽しいな♪ -- 2010-06-21 11 35 47
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「ふたば系ゆっくりいじめ 307 ぱぺっとショウ/コメントログ」 このおにいさんをにんぎょうにしてゆっくりさせてあげたくなりました。 -- 2010-01-11 23 59 04 おもしろかった どうせならドスも潰してほしかった -- 2010-07-07 23 20 46 トライガンネタがやりたいだけならよそでやれ。 -- 2012-03-14 01 41 43 ↓トライガンネタが嫌なら注意書き見て読む前に帰れ -- 2013-01-17 10 25 16 お飾りがあれば十分かと思ったが、 1人で群れを演じるには人形はいい方法だね!GJ -- 2018-01-16 18 10 54
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「ふたば系ゆっくりいじめ 969 純情な感情/コメントログ」 はいすぺっくれいぱーありすwww -- 2010-06-08 13 09 56 なんだこりゃあ -- 2010-07-12 08 47 07 つまんね。 -- 2010-07-26 03 54 58 町でおうた歌えば金貰えそうだな -- 2010-08-09 11 50 15 確かにwww -- 2010-08-21 17 46 46 歌うめぇwww -- 2011-10-12 11 28 33 唐突すぎて正直訳が分からんかった。 -- 2012-01-29 03 41 56 途中で飽きた -- 2012-08-25 02 59 35